ブータンの笑顔に出会う旅。
その本質は学校訪問にあった。
当ツアーには学校の先生も数名参加されていて
多くの参加者が楽しみにしていたプログラム。
それがブータンの学校訪問。
関さんのツアーだからこそ実現できた
この1日は濃密な1日となった。
その前半をご紹介。
これまでのブログはこちら
2、「今、生きているのが一番の幸せ」。ブータンの伝統と仏教と幸せに触れて。
3、ド・チュラ(峠)を越えて美しき冬の都プナカへ。そして 持たざる暮らし。
4、ブータンの魅力を全身で感じた「関さんのツアーならでは」の一日。
5、ブータンで満点の星空(しかも天の川)に出会えた民泊初日、最高の夜。
ブータンの学校訪問。
朝、宿泊先の テイン・ジンちゃんの登校前に
制服写真をパシャリ。
胸には、王様の写真のバッチ。
なんだか、これがデフォルトのようだ。
朝7時半 民家を出発。
8時前には学校近くに到着。
階段の手前で降りて歩く。
登校中の子ども達の姿が見えてきた。
天気は抜群。昨日以上の快晴。
やんちゃそうな男の子達が集っている。
そして女の子は座っている。
壁には多くの英語。
なんだか絵になる。
前歯が抜けてるのもまた可愛らしい。笑
なんだか裏道を通ろうとする少年。
伝統衣装の「ゴ」と青空と緑がキレイ。
学校にも多くの旗が掲げられている。
この旗はブータンそこら中にある。
多くの願いが宙に舞っているのだ。
この2人は姉妹。
仲良し、そして照れ屋さん。
あるある、いじめっ子の男の子。
なんか水鉄砲みたいなのを女子にかけてるw
悪い顔してるわ。
女子は女子で集まってお遊び。
アルプスはちまんじゃ〜く 的なやつ。
「キラ」もまた映える。
ここ、まだ色々とはじまる前ですw
朝礼があるらしく、子ども達が集まりはじめる。
先生が子ども達を並ばせる。
前にならえ!
ですが、前の子の肩に手を掛ける。
なんか あったかくていい。
男の子の「ゴ」は腕が白いのでそれも映える。
そして朝礼がはじまる。
先生の話す言語は、英語。
生徒は、日本でいう5歳から12歳くらいまで。
5歳から英語の環境である。
朝礼はお祈りからはじまる。
そして国歌斉唱っぽい感じ。
かなり大声で歌ってたのが印象的。
そして、関さんが朝礼で挨拶。
もちろん言語は現地の言葉 ゾンカ語。
この関さんの姿を見ながら
もっともっと言葉を磨こう、と感じた。
違うところでも刺激を受ける。
子どもたちは元気がいい!
お土産に渡した飴を
先生が1人1人に配ってくれている。
「どの部屋を見てくれてもいいし
自由に見てください!」
と、教頭先生から挨拶があった。
ちなみに朝礼中の言語は全て英語。
子ども達から、御礼のダンスもプレゼント。
【動画はこちら】
めちゃくちゃ可愛いダンスにメロメロ。
「バナナ」が頭から離れないw
ブータンの学校の授業
9時頃から授業がスタート。
教室を覗かせてもらう。
はじめに入ったのはPPというクラス。
プレ・プライマリー。日本でいう5歳の子たち。
はじめに点呼的な事を行い
整列をしてから外に出て行く。
なんだか、楽しそうにも見える。
青空の下で、薬を飲むのだ。
なんか苦いのか、イヤそう。笑
超険しい顔してる。。。
赤い薬で、どうやら 鉄分らしい。
王様からの支給で健康のために
全国の子ども達に配られているとか。
「王様が配ってくれている」という表現が
なんだか素敵。
日本でも言い方を変えればすべてそうなるのに。。
そして、教室に戻る。
授業がはじまり、鉛筆を忘れた子は
片方の靴と交換で先生に借りていたw
片方の靴を既に脱いでいる少年。。
人質の靴は窓際にw
ちなみに授業も全部 英語。
日本でいう小学校入学前のクラスでも
すべて英語である。
先生もすごいが、子ども達もすごい。
が、日本でもできなくはない、気がする。
なんだかんだで日本の義務教育ってすごくて
自己紹介とか簡単な英語はできる人ばかり。
高学年とかになると大変だが
小さい子供向けの英語なら
はじめの壁を乗り越えられれば
対応できるような気がする。
ちなみに、教科書ももちろん英語。
これは3年生だったかな?
数学も英語で習う。教科書がご覧の通り英語だらけ。
なんともかんとも、である。
ちなみに、科学も英語でやっていた。
4年生になると、グッと英語のレベルがあがるらしく
そこを乗り越えられれば問題ない、と先生は話していた。
関さんが見る感じでは
ちょっとレベルが高くて脱落しちゃう子もいるのだとか。
すべてが英語で、しかもレベルも高いとは大変だ。
現地の言葉 ゾンカ語の授業もあるが
読めなくなるのでは?
と、不安になるくらい英語ばかりである。
ただ子ども達が日常で友達とやりとりするのは
ゾンカ語なので、そこは大丈夫なのだろう。
ちょっと気になるところである。
授業中には、踊りが繰り出される。
ある先生は「ブレイン・ブレイク!」と言っていたが
ずっと集中し続けるのは脳にもよくないので
脳の休憩を含めて、踊るのだ。
朝礼で披露されたのもその踊りの1つ。
見ていて超微笑ましい。
小さい子は本当に一生懸命に全力で踊る。
先生と生徒が尊重し合うブータン
その後、先生達とのお茶タイム。
ミルクティーをいただきつつ
座談会を開いていただく。
隣にいたのが教師37年の大ベテラン。
「ブータンの教育はここ3−4年で
大きく変わったが今の方がいい」
と、先生は話していた。
授業の合間に、脳の休憩とされる
ブレイン・ブレイクを挟んでリフレッシュ。
そして、また次に進む。
生徒達は楽しそうに踊ってリフレッシュ。
先生もひと呼吸つける。
外から見てても楽しい。三方良し!
日本の隠岐島の教育について
参加者の1人が語ると、
先生達が口々に
「それはいいね!」と同意していた。
私はさらっとしか理解していないが
「地域を理解するための時間が設けられ
地域に根ざした教育がなされている。」
らしい。
日本人の私でも聞いていて、いいな、と思った。
ブータンでも「出身地の田舎に戻って来ない」
そんな問題は抱えているらしくて
何度かその点について質問が飛んでいた。
私も、
子ども達と接する上で心掛けている事を尋ねてみた。
答えとしては
あくまでも「先生」と「生徒」の関係ではある。
先生と生徒は対等ではない。
学校の方針があり、門をくぐれば、やるべき事はやらせる。
学校の方針は、親も子供も理解してる前提。
タバコはダメ、お酒はダメ、仏教の考え方 とかは先生が教える。
大事にしているのは「方針(ポリシー)」
「静かにしなさい」とか命令するのは
子供に対して失礼なので、やらない。
昔は、棒で叩いたりとか「掃除しなさい」と言っていたが
今は「みんなで一緒に掃除しよう。」と言って
先生も一緒に掃除をするスタイル。
子ども達が萎縮しないように心掛けているし
クラスのルールづくりも子供と話し合って決める。
子ども達を尊重して接している。
特に小さい子達のクラスでは
先生は親代わりでもあり、うんちの世話をする事もある。
そんな話をしていた。
対等ではないが、尊重が間にあり
先生と生徒として割り切りよりも親のように接する。
そこに教育の秘訣があるように感じた。
そのせいなのか?
各クラスには、超前のめりの子が
最低でも2人はいた。
こんな感じに椅子の後ろ半分が浮いている。笑
こんな具合に前のめり。
右の子の椅子が浮いている。。
この子は後ろのめりですがw
みんな超真剣なまなざしで授業に取り組む。
学校での1日はまだまだ続きます。
長くなってきたので一旦ここまで。
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