ミャンマービジネス成功事例
個人的に、これは!
と、思ったものを紹介します。
前回分はこちら。
今回は、私が以前いた
人材領域に関するネタ。
ちょっと力がこもりました。笑
ミャンマー国内で優秀人材の採用が困難?!
ミャンマーに関わらず
人材の採用は
ビジネスの成功において
重要な鍵を握ります。
日本であっても
タイであっても
シンガポールであっても
どこでも同じです。
ミャンマーでも
もちろん同様です。
そんな中で、
ミャンマーには
ミャンマーなりの難しさ
があります。
一言で挙げれば
「マネージャーを含めた専門職の獲得が難しい。」
と、言えるでしょう。
つい5年前まで
軍事政権下にありました。
その影響もあり、民間企業がごくわずか。
日系企業数の推移。
なんてグラフを見たことある方も
多いかと思いますが、
軍事政権下の2011年までは
外資系企業は
ミャンマーに進出しよう、とは
なかなか考えられませんでした。
その当時のイメージとしては
北朝鮮 か ミャンマー か
といったくらいだったと。
ほぼ鎖国状態だったのです。
とりわけ 2007年に
日本人ジャーナリストの長井氏が
銃撃されて以降、
日系企業の様子見傾向は顕著に。
そんな状況の国に
「よし、ビルを建てるぞ!」
「必ずミャンマーが来るから先行投資だ!」
とはなりません。
いつ開くかわからないミャンマーには
誰も思い切った投資はしません。
よってミャンマー民間企業の拡大もなく
事業が動いているのは
政府関連事業 や 一部輸入業のみ。
よって、会社等の組織も育ちません。
国際的な競争力もありません。
給料も低い水準のままで
まるで取り残されたような状況に。
とはいえ、外国のモノもないから
物価も低い状況ながら、、、
だから、政府等に人脈のない
優秀な人は国外へ、と出ていきます。
そして、そんな人材は
優秀だからこそ、海外でも活躍します。
言語の壁や人種の壁こそあれど、
乗り越えるほど優秀であれば関係ありません。
つまり国内に優秀な人材は少ない状況。
そんな状況の中で
ミャンマーはいきなり開国。
一気に外国投資が押し寄せました。
だから、国内で
優秀な人材が獲得しにくい。
そんな事態が起きたのです。
受給バランスが崩れたのです、急に。
難しさがあるからこそ商売が成り立つ
すぐにわかりやすく儲かるものから
投資が進んでいきます。
視察含めた訪問者が増える。
滞在するホテルが必要。
てことで、ホテルが増えました。
同時に、
事務所を構えるオフィスも必要。
てことで、オフィスが増えました。
今も着実に増え続けています。
住居物件はちょっと遅れてますが
少しずつ立ち上がってます。
ビジネスチャンスも見え隠れしはじめ
企業の進出が増えています。
日系企業に限らず、様々な会社が
ミャンマーに進出をしています。
そんな中、ミャンマー現地で
事業を展開しようと思えば
やはりミャンマーの方の
力を借りる必要があります。
ミャンマー語の読み書き喋りが
完璧にできるなら、さておき
99%の外国人は
ミャンマー語は使えません。
でも、
ミャンマーでビジネスする。
と、なれば
ミャンマー語が必須です。
ミャンマー語が使いこなせる
ミャンマー人の力が必要です。
そして
さらにいえば、その方と
コミュニケーションを取る必要があるため
・語学スキル
・コミュニケーションスキル
も、彼らには求めることになります。
さらには、仕事によって
・営業スキル
・マネジメントスキル
・エンジニアスキル
・プログラミングスキル
なんてものが求められます。
英語ができて
めっちゃプログラミングができる人
とか、日本でも探すのは大変ですけどね。
でも、それを探すんですよね。
外資系企業は。
ミャンマーでは日本に比べれば
圧倒的に、英語慣れした人が多いです。
とはいえ、母国語ではないですし
語学+αが求められるわけですから
簡単じゃありません。
簡単じゃないからこそ
そこに商売が成り立つわけですがね。
この分野で商売をしているのが
人材紹介会社です。
私自身も働いていた業界です。
人材に関しては
色んな分野にニーズがあります。
業種でいえば
通訳、総務、会計、人事
エンジニア、営業、プログラマー等々
そして、幅で考えても
管理職から新入社員まで。
給料幅も大きいです。
新卒は 150 USD。
上位職では 2,000USD超まで。
そんな中ですが、
人材会社の多くは
すべてに対応しています。
お客様のニーズに応えたい、と。
その気持ちはわかるのですが
やはり勿体無い、と思うのです。
時間的にも、労力的にも。
これは
ランチェスター戦略
でも言われることですが
絞った方がいいわけです。
無駄が少なくなるわけです。
人材紹介業はマッチングビジネスです。
・人材を探す企業側
・仕事を探す候補者側
それぞれ存在しますが
1分の1 でマッチングできれば
最も効率的なわけです。
探してる企業 と 候補者が
一発でズドン
が最高です。
でも、実際には
色んな企業からの依頼が舞い込み
多様な候補者がやってきます。
その対応をすべて行っても
全員のニーズを満たすことは無理です。
・人材を探しても見つからない企業
・仕事を探しても見つからない候補者
いずれも、生じてしまいます、必ず。
しかし、そのマッチング率を高める。
そんな工夫は可能、だと考えています。
もっといえば
ビジネスとして成り立たせるために
工夫が必要です。
「あれも、これもやりまっせ。」
は、声が掛かる割合は高まれど
無駄が生じて
結局、
ビジネスとしては無駄だらけ
になりがちです。
であれば、どうすればいいのか?
絞ればいいのです。
JobNet主催 エンジニア限定イベント
それが、JobNetのジョブフェア。
「エンジニア限定」
・企業はエンジニアを探す企業。
・候補者はエンジニアのみ。
マッチの率が
高まらないわけが、ありません。
当然、エンジニアを募集してない企業は
参加しませんし、参加者もエンジニア以外は
参加しないので、母数は減りますが
マッチの確率は高まります。
こんなイベントを大々的にやれば
イベントを知った企業の担当者が
エンジニアを採用したければ
この会社に声を掛けるでしょう。
長い目でも効きます。
実際に集まっていたのは大手企業。
Shwe Taung(現地大手建設会社)
YOMA(FMI) 大手グループ
エンジニア を集めてるわけですから。
こうした専門化は効果的です。
ランチェスター戦略も示すように。
そういった意味で
JobNetの今回のジョブフェアは
成功事例の1つではないか、と。
実際に多くの人が集まっていました。
今のJobNetの立ち位置だとか
全体の戦略とかはわかりませんが
イベント1つを取ってみて
「成功事例」といえるかと思います。
分野にはよりますが、
こうした尖ったビジネスが
ドンドン、時代をつくっていき
環境が整うことを期待しています。
ランチェスター戦略的に見て
素晴らしい事例であり
ヤンゴンにたくさんある
有象無象の中で尖る存在になれる
素晴らしい戦略だな、と感じました。
ランチェスター戦略、参考にしてみてください。
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