ちょっとニーズもありそうなので
カメラの話を少しばかり書こうと思います。
以前にそんな話も書いておりますが
写真を交えて比較しているので
多少はイメージが湧くかと思います。
プログラムオートでの撮影
完全にカメラ任せで撮ってみると
下記のような設定で撮影されました。
2枚撮影しましたが、いずれも同じ。
シャッタースピード1/800,f14,ISO 640
なんとなく躍動感もあって、いい写真です!
これがカメラの性能任せの写真。
一眼を持って写真がうまくなった感があるのは
このカメラの調整機能が高いからです。
カメラによって、得意不得意もあるらしいですが
シャッターを押せばそれなりの写真が撮れます。
そこから、意図的な写真を撮る、となると
設定をいじっていく必要があります。
「水が流れているような写真」
「水しぶきが止まってる写真」
これはカメラの性能任せだとなかなか難しいです。
自分で調整した方が撮りやすい写真です。
シャッタースピード、F値、ISOの関係を
追っていただければ、と思います。
シャッタースピードを遅くして
動きのある写真を撮る
を テーマにお伝えします。
F値3.5固定
F値固定にてシャッタースピードを変更。
プロペラが止まっているように見せたり
動きがあるように見せたり、そんなのを
見て頂きたく、シャッタースピードを
ドンドン遅くしていってみました。
最速 8000分の1秒。最遅 100分の1秒で撮ってます。
シャッタースピード 1/8000,f 3.5,ISO 500
プロペラはぐいんぐいん回ってますが
写真上では、止まってるように見えます。
運動会の写真で 止まってるような写真だとか
水しぶきが止まってるような写真は
シャッタースピードを早くすると取れます。
その分、画面が暗くなるので、F値を小さく設定し
明るくする事が大切です。
では、順にシャッタースピードを遅くしていきます。
シャッタースピード1/4000,f3.5,ISO 250
ほぼ8000分の1秒と変わらない感じでしょうか。
シャッタースピード1/2000,f3.5,ISO 125
少しだけプロペラが動いてる感が見えるかと。
シャッタースピード1/1000,f3.5,ISO 100
ここまでくると、プロペラは完全にブレてます。
つまり、動きが見えます。先端がブレブレです。
が、まだまだ止まってるのに近いくらい。
プロペラ以外はクッキリ写っており
手ぶれじゃないことはわかるかと。笑
シャッタースピード1/500,f3.5 ISO 100
ここにくると、プロペラの動きがあるのが
よくわかります。500分の1秒です。
が、同時に画面が明るくなってます。
ちょっと白っぽくなって空の青さはとんでます。
シャッタースピード1/250,f3.5 ISO 100
250分の1秒。プロペラの躍動感は出てます。
が、画面が明るくなって空が真っ白になってます。
本来なら、F値を高く設定して 暗くしたり
露光調整が必要です。ちょっと明る過ぎです。
シャッタースピード1/100,f3.5 ISO 100
こうなると画面がかなり白くなります。
俗にいう 白飛び というやつがこれ。
何が撮りたいのかもわからないくらいでしょうか。
F値 3.5だとかなり明るくなってしまったので
再度 やり直し。F値8にて撮影です。
F値8固定
シャッタースピード1/8000,f8,ISO 2200
先ほどの写真よりも全体に1枚目から暗いかと。
空の青さが少し見えるかと思います。
プロペラ回ってますが、止まってるように見えます。
この辺りは、同じでしょうか。
シャッタースピード1/4000,f8,ISO 1100
4000分の1秒。8000分の1秒とほぼ同じです。
シャッタースピード1/2000,f8,ISO 500
2000分の1秒。8000分の1秒とほぼ同じですが
少しだけプロペラの先端がぶれてきてます。
シャッタースピード1/1000,f8,ISO 220
1000分の1秒。プロペラ全体がいい感じに
躍動感が表現されています。
しかし、まだまだ 止まっているのに近い感じ。
シャッタースピード1/500,f8,ISO 100
500分の1秒。プロペラ全体が動いているのが
見えますが、まだまだプロペラのカタチが見えます。
シャッタースピード1/200,f8,ISO 100
きたっ!
って感じでしょうか。
明るさもほどよくて、なんかプロペラ感がいい!
プロペラが “らしく” 撮れてます。
明るさもF値3.5だと画面が白くなってしまってましたが
これくらいだといい感じではないでしょうか?
個人的には、ハマった、という感覚です。
シャッタースピード1/100,f8,ISO 100
プロペラはほとんどみえません。
そして、やっぱり画面はかなり明るくなってしまいます。
しかしF値3.5に比べるとかなり落ち着いています。
これがF値設定の意味合いです。
シャッタースピード1/50,f8,ISO 100
50分の1秒にすると、さすがに明るくてダメ。
外の景色がほとんど白飛びします。
いかがでしょうか?多少はわかりますかね?
シャッタースピードを遅くすると明るさが増す。
動きのある写真が撮れる、というイメージです。
しかし、シャッタースピードを遅くすると
カメラの固定が必要になってきます。
よって、あまりに長くするのであれば、
三脚で固定とかが必要になります。
こちらは
シャッタースピード10秒,f22,ISO 180
シャッタースピード10秒です。
よって、前を横切った人もいますが、
写真上は人が消えています。
10秒はとても長いですが、この写真はブレなし。
身動きを一切しないのは人間的に無理。笑
よって、三脚を使って撮っています。
シャッター押す瞬間にぶれないよう
リモコンも使ってます。
タイマーでの撮影でももちろん問題ありません。
シャッタースピードを遅くしていけば
躍動感・動きのある写真が撮れる。
そんなイメージはわかりますでしょうか?
同時に、画面が明るくなっていく。
そんなイメージもつかんでいただけたかと。
次回は、こうした写真の撮影方法について。
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