どうもヤンゴンマラソン
完走メダル・完走TシャツをGET!
タイムは5時間10分くらいかと。。
14キロで1時間半、28キロで3時間と
4時間半ペースでゆっくり走り
案の定、途中で足を痛め、28キロから34キロまで歩き
という感じでした。。。
やっぱり練習不足でしたね、はい。
さて先日、Skypeでお話した
ミャンマーの教育の話。
お話をさせていただいた方は
とあるメーカーの海外事業担当者。
(これまで 面識なし)
ネット等で情報収集をするも
情報収集がはかどらず
「直接 聞いちゃえ!」
と連絡を頂きました。
私自身も調査をすればするほど
大変に興味深く
なんとも気になるテーマでした。
守備範囲外の問い合わせも勉強になり
大変 ありがたいです!
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Skype MT 希望の方、ご連絡お待ちしております!
・ヤンゴンの「生の」現地事情
・「現地採用」で働くということ
・「鮒谷塾」についての情報交換
などなど 提供できる情報はあります。
上記に関係のない情報交換についても
ぜひご連絡ください。
http://melt-myself.com/skypemt/
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というわけで教育の話。
かれこれ第3弾に突入です。過去分は下記参照ください。
というわけで、今回まとめます。
ミャンマーの教育制度
ミャンマーでは5歳で小学校に入学。
(日本は6歳)
小学校5年、中学校4年、高校2年
日本でいう義務教育は11年です。
(日本は6・3・3の12年)
しかも1年早くはじめているので
16歳で大学入学です。
大学も3年制のところも多いため
ストレートに進んだ子だと
19歳で大学を卒業して働く事に。
日本の大学生が卒業する22歳では
既に3年の社会人経験がある計算。
いつ熱心に勉強するのか?
日本だと一部の世界では
「お受験」が盛んのようですが
一般的には大学入試のタイミングで
一生懸命に勉強をします。
ミャンマーもほぼ同じイメージ。
しかし、厳密にはミャンマーだと
高校卒業試験 兼 大学入学試験。
この試験の名称は
「セーダン試験」と呼ばれ、
この試験に合格するために
各自 チューシン という制度を活用し
合格に向けて努力をします。
試験に受からないと
高校を卒業したともみなされません。
「チューシン」とは?
日本でいう塾や家庭教師のような存在。
先生を呼んだり、先生のところに行ったり
パターンは色々あるようですが、
なんらかのカタチで
高校卒業を目指す人は
ほぼ全員が利用する制度。
チューシン専門の先生がいて
「科目」×「担当エリア」を受け持ち
高校生に勉強を教えるようだ。
セーダン前の1年は
文字通り「朝から晩まで勉強漬け。」
学校で 12時 とか 14時まで勉強し
その後、夜遅くまで勉強漬け。
22時まで、とか、1時までとか。
もう意味不明なくらいの勉強漬け。
しかもそれが1年続くという。。
※強制装置としては効果的ですが。
学費については
どの先生にどんなスタイルで師事するか
によって大きく違う。
有名な先生に家庭教師。
これが一番 高くなるパターン。
大卒の新卒初任給が150USD前後の中で
学費として約 30USD/月 を支払う
人によっては300USD/月 という人も。
日本のお受験と同じイメージでしょうか。
違和感のある受験制度
こうした 人を救う制度があるのは
素晴らしい事だとは思います。
しかーし、卒業するために
そこまで労力が必要だというのは
どうも違和感がある。
それじゃ学校の授業は何なんだ?
って感じである。
学校では何を教えているんだ?と。
疑問が浮かんでくる。
だって
学校だけでは卒業できない、と
みんながみんな、そう理解していて
民間のシステム「チューシン」に頼るって
違和感がある。
今の日本でも 通塾率は高い気がするが
さすがに、そこまでの数値ではない。
高校で25%くらいだとか。
そう思えばミャンマーの教育は
2点の問題をはらんでいるように思う。
1、セーダン試験が難し過ぎる。
2、公の教育が不足している。
もしくは、その両方なのかもしれない。
いずれにしても、この制度がないと
みんながみんなクリアできない試験って
どういう事なんでしょうか。
学校で、ここから先は自分で学んでね、と
あえて教科書を終わらせないのでしょうか?
それともボリューム的に追いつかないのでしょうか?
それにしても「チューシン」制度の発達は
あるべきカタチであり、
需要を汲み取った供給のモデルであり
ミャンマーという国のすごさを感じる。
ミャンマーらしさも残す制度
チューシンの先生は
人からの紹介をベースとした
紹介制度という事であり、
アナログ感は否めないが、
そこもまたミャンマーの良さかと。
先生の紹介 や 両親からの紹介で
先生を決めるようである。
やはり 最後は人の信頼 という事だろうか。
ちなみに、セーダン試験という
高校卒業試験は3月中旬に実施されるが
その試験の終わった年は
結果待ちだったりでフリーらしい。笑
ここ、もうちょいうまく活用したらいいのに。。
少し先のミャンマーを考えてみる
今の教育制度は変わらないとしたら
日本の東進予備校のような制度が
導入されていくことは想像に難くない。
通信インフラが安定し、設備も整えば
教室でVTRを見ながら学ぶ事も可能だ。
・教えるのが上手な先生が教える。
・個別で質問がある時にはチューター等に
自由に質問ができる
そんな制度や環境さえ整っていれば
実現可能性は極めて高いと考えられる。
教育とは切っても切れない関係にあるからこそ
色々なビジネスチャンスも
この近くにあるような気がする。
ちなみに
「チューシンは思い出したくもないほど辛い?」
との質問への回答は「NO」
どうやら楽しい思い出のようである。
友達と一緒に机に向かう。
なんかここも、ミャンマーらしさ。
ミャンマーの良さがここにあるような気がする。
教育が文化を創る
と思っているので、
教育が大きく変わると
文化も変わる事になりそうで
それがいいのか悪いのか。
ミャンマーらしさを維持した
教育体制であって欲しい、と
個人的には感じている。
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