雪合戦は2日目の決勝トーナメント。
予選を勝ち抜いたモノだけが
決戦の場に立つ事を許される。
その舞台で
日本3位の北軽ピーチと対決。
10年前にボコボコにやられた相手。
この10年での進化も実感した。
いざ決勝トーナメントへ
運も重なって
雪合戦選手権大会
決勝トーナメントに
出場できることとなった。
日本雪合戦選手権大会、初日の予選リーグを終えて。ワイルドカードに救われた!
決勝トーナメントはこんな感じ。
我々のチームは「きつつき」だ。
広島、岩手、島根、長野、群馬、岐阜、富山 と
全国各地から出場チームが集まってきていた。
我々の初戦は
北軽ピーチ と 瀬戸内雪球団の勝者。
我々の相手となる「北軽ピーチ」は
先日の大会で日本3位。
おそらくそのチームが
来るだろう、と
両チームの試合を観戦。
北軽ピーチが1セット目を取られ
波乱の幕開け。
結果的に、ピーチが巻き返し
我々の対戦相手が決まった。
いざ決戦のコートへ
私は「当たらない」役として
試合に出場できることとなった。
運もあり
レギュラーを勝ち取った格好だ。
ずっと練習してきたメンバーを
蹴落とした格好で申し訳ない想いと
だからこそ結果を出さねば、と
そんな想いでいた。
予選リーグの相手とは違い
ロブの精度もかなり高い。
3分間避け続けるのは
かなり難しい。
そんなプレッシャーの中で
いざ試合へ、と入っていった。
相手がどんな攻めをしてくるのか
実際に戦ってみないと
わからないことも多い。
調子もある。
予想外の展開もある。
ただ、言えることは
10年前のように
ボコボコにはならないだろう。
そう思いつつも
どうなるかはわからない。
試合がはじまるっ!
そんな緊張の中。
瞑想をしてコートに入る。
整列して挨拶を交わす。
あご紐のチェック。
靴裏のチェック。
握手を交わす。
雪玉をセットして
2つ球を手に持ち
バックラインへ整列。
笛が鳴れば試合が始まる。
ピーッ!
笛が鳴った。
ドキドキの1セット目がスタート!
スッと、自分の持ち場に入る。
相手はセンターを取ってくる。
顔を出して相手の様子を見る。
あまりストレートは来ない。
ロブ主体の攻めだ。
よって
上から降ってくる球を見極めつつ
避けて、避けて、避けまくる。
自分からの攻めはほとんど捨て。
守り重視だ。
味方から補給される球は
どうも欠けた球が多い。
半分以上が使えない球だ。
欠けた球を投げると
不正球とみなされて
アウトになるルールがある。
それでアウトになってはアホくさい。
わざと
欠けた球を外に出して
不正球は使わないぜ
と、わざとらしく
審判にアピールをしつつ
ひたすら逃げる。
耐え続ける。
手元に球がなかったのもあり
ほとんど攻めることはできず
一辺倒にならないように
上から
右から
左から
いろんなところから
顔を出しては様子を見る。
ずっと同じ場所から顔を出すと
出際を狙われるのだ。
相手がまとめて投げて来る球を
ひたすらに避けていた。
すると、いきなり
相手の最前列の選手がアウトに。
1ポイントリード!
なんとか耐え抜かねば。
そう思いながら
ひたすら逃げ続ける。
3分が終了。生き延びた。
そして我がチームは
全員逃げ切っていた。
なんと
日本3位のチームから
1セットを先取したのだ。
圧倒的、有利な展開となった。
この勢いで
一気に制してしまいたい!
1セット先取からの・・・
2セット目も
ほぼ同じ体制でいく。
そう決まった。
今、思えば
2セット目
変えても良かったのかも。
相手の最前線の選手の
顔の出し方を思えば
左利きを最前線にして
牽制するのも1つの手だった。
とはいえ、
1セット目を取ったので
同じパターンでいく。
それしか、
我々に選択肢はなかった。
2セット目。
比較的余裕を持ちながら
なんとか耐え続ける。
まとめて球が飛んで来て
左に顔を傾け
上を向いて球を見極めて
うまく避けた、と
思った次の瞬間。
上から降ってきた雪玉が
カツッ。
ヘルメットに当たった音がした。
4番、アウトー!!
やってしまった。。。
1分なのか1分半なのか
どれくらい耐えられたのか
それすらわからなかったが
事実として
当たってしまった。
そのまま、押し切られ
3分間が終了。
残念ながら
2セット目は奪われた。
次が最終セット。
泣いても笑ってもこのセットで決着。
3セット目を取れば勝ち!
ただ、それだけだ。
どちらも条件は同じ。
絶対に当たらない。
改めて心にそう刻み
決戦の第3セットへ。
しっかり自分の持ち場に入る。
試合が進んでいく。
集中力は大丈夫だ。
球は見えている。
まとまってきた球も避け
手前のいいところに来た球を
冷静に見極めて
壁から離れて
後ろに下がって避ける。
よし、球は見えている!
大丈夫だ。
この調子なら3分逃げられる。
そう思っていた。
かなり精神的に余裕があった。
相手の球がやってきた。
見えている。
厳しい球ではない。
自分の股の間に
落として避けた。
冷静に判断して避けられた。
そう思った瞬間。
アウトー!
とのコール。
え?! え?!
当たった感触はない。
むしろ完璧に避けたはず。。。
それでもアウトのコール。
アウトと言われたら
外に出るのがルール。
仕方なく、外へ出る。
そして仲間を見守る。
耐え抜いて
1人でもなんとかして当てる。
それが我々の戦いのスタイル。
そんな中で私が当たってしまった。
その後は、もう攻めるしかない。
トータルでは不利なわけで
セットを取られたら
1発で負けが決定となる。
が、無残にも時は過ぎ
そのままタイムアップ。
結果的に負けてしまった。
悔しいが、負けは負けだ。
10年でここまでは来た。
それでもいい試合はできた。
運はあったかもしれない。
それでも
確実に1セットを取って
相手を焦らすことはできた。
10年前からは
大きく成長したわけだ。
あの時はボッコボコだった。
にしても、悔しい。
1セット目を取って
相手に大きなプレッシャーを
与えた後だっただけに
そのまま行きたかった。
確かに相手の方が上手だ。
それでもチャンスはあった。
それだけに悔しい、悔し過ぎる。。
実力不足といえばそこまで。
ただ相手に動揺を与えることはできたはず。
10年前に比べたら
脅威を与えられる存在にはなれた。
だからこそ、もう少しだ。
(この差が大きいのですがね。。)
1つの壁は乗り越えた感はある。
ここから先に
まだまだ大きな壁が立ちはだかる。
それでも、
ここまで来ることはできたのだ。
そして
まだまだいける!
それを強く感じた。
その後、
知り合いのチームの試合を見学し
決勝戦まで観戦。
我々が敗れた相手北軽ピーチは
決勝で敗れ2位に。
いい試合であったが
勢いでピーチは飲まれてしまった。
ああいう試合を
我々もできるようにならないと。
最終結果はこんな感じに。
来年は、スケジュールを調整して
練習から参加して
ガチで雪合戦に挑みたい。
(と、今年も言っていたのだが。。)
雪合戦をはじめて10年以上。
やはり雪合戦は面白い!
頭も使うし
チームプレーだし
いい運動にもなる。
思いつきで始めたけれど
はじめてよかった!
雪合戦はまだまだ続きそうだなー。
ミャンマーでもなんとか
継続する方法を考えたい。
野球部の雨季の練習に提案かな。
来年も必ず、帰ってくるぞ。
なんとかいい試合もできた。
でもやっぱり、、、
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