ミャンマーのビジネス環境は
すごくザックリ言うと
一筋縄ではいかない。これが現実。
だから、なのか
なかなか日系企業などで
一般のミャンマー消費者を
ターゲットにした成功事例は少ない。
(もちろん、あるにはあるが
感覚的には、相当少ない)
消費者感覚を炙り出すための数字がこれ
・所得水準は 日本の 10分 の 1
・物価水準は 日本の 3分 の 1
これだけ差があると
どちらを意識するのか、で
随分と 消費行動に対する感覚が変わる。
だから難易度、高い。
「一般的なミャンマー人って?」
そんな話が、もちろん先にある。
ここは定義の問題だ。
所得が月 ◯ドル〜◯ドル とか
そんな風に分けるのだろうか。
どんな人が「一般的」なのだろう?
そもそも
所得水準や物価水準って
どうなっているんだ?
そんなところを伝えたい。
まずは、わかりやすく
「所得水準」で見てみよう。
所得水準@ミャンマー
世間一般でいわれる
「経済レベル」の指標でみると
ミャンマーの1人当りGDPは
1,300ドル弱。
つまり、月 100ドルちょい。
月 1万円ちょい。
日本と比較してみよう。
日本は 3万 8,000ドルちょい。
つまり、約 400万円。
月換算 30万円以上。
その差 は 約 30倍にもなる。
では
実際の給料はどうなの?
ヤンゴン市内では
ミャンマーの大卒初任給
おおよそ 1.5万〜2万円 スタート。
日本語が 結構できると
2万〜3万円スタートくらいの感覚。
日本の新卒市場は、
英語ができなくても
20万円近く 貰える。
同じ層で考えると
新卒初任給水準では
10倍くらいの差
といえそうだ。
工場や工事現場のワーカーさんなど
最低賃金は 1日 4,800ks(350円)
※2018年 5月 14日に改定(33.3%引上げ)
8時間労働だと仮定すると
時給 42円計算。
東京は 最低時給 1,013円。
中心都市の最低時給では
約 24倍の計算。
なんとなーく言えるのは
所得水準としては
10倍〜25倍(!)
つまり
・日本で 1,000円稼ぐ
・ミャンマーで 1,000円稼ぐ
難易度は大きく異なる。
東京だとバイトで
1時間働けば 1,000円稼げる。
その一方
ミャンマーで 1,000円稼ぐには
約 24時間 働く必要がある。
そういう事なのだ。
実際には 超お金持ち が
かなり いるのだが、
一般の会社員だったり
起業家が
「稼ぐ」のは
そこそこレベルが高い。
これが現実だ。
では、物価水準は?
物価水準@ミャンマー
例えば コンビニにて。
コーラ 500mlペットボトル
ミャンマー 35円
日本 150円
コーラ比較すると 4倍強。
よくある
ビックマック指数でいうと
ミャンマーには
マクドナルドがないw ので
業態の近い ロッテリアで比較。
ミャンマー 約 350円。
日本 690円。
ビックマック指数(仮)は
日本との差は 約 2倍。
一般的な
オフィススタッフの昼食は
お弁当持参が中心。
外食だと 100〜200円程度。
日本だと 500〜1,000円?
となると
ランチ代 5倍程度。
支出に関わる
物価水準の差は
・コーラ 4倍
・ビックマック(仮) 2倍
・ランチ 5倍
ざっくり 約 2-5倍 みたいな感じ。
中間をとったら 3倍。
所得よりも 差は小さい。
1/3 or 1/10?どう考えればいい??
ヤンゴンの話で語っていたが、
ミャンマー地方部を見れば
所得はもっと低いだろう。
そもそも雇用機会が
かなり少ないのが現状。。
まさに 1人当り GDPが
指し示すような数字 か
それ以下 だろう。
一概にはいえないが、
ざっくりまとめると
所得は 日本 の 10分の1。
物価は 日本 の 3分の1。
所得が少ないけれど
生活にはそれなりに掛かる。
これが現実だ。重い。
ちょっと異なるのは
ミャンマーでは
家族と暮らしてる人が多く
(1人暮らしの)
家賃支出は ほぼ不要。
もし仮に家賃ゼロだと
ヤンゴンっ子は
お金を自由に使える事になるのだが
そう簡単ではない。
人によるが
実家にお金を納めたり
兄弟のために送金してたり、
切り詰めた生活をしている人が
それなりにいる。
こうした ヤンゴンの生活環境の中
「誰から」
「幾ら」
お金をもらって
どのようにビジネスを回すのか?
なんてことを考えると
これはなかなか難しい問題だ。
例えば 月 10万円稼ごうと思ったら
10円 x 1万人
100円 x 1,000人
1,000円 x 100人
1万円 x 10人
10万円 x 1人
ざっくり
こんな選択肢がある。
※組み合わせは無限大
当然、商品によって
ビジネス形態は異なる。
仮に消費者向けだとして
月給 2万円の人から1,000円いただく
そんなビジネスを考察してみる。
所得水準比 で考えると
10 : 1 なので
日本で 約 1万円の感覚。
一方
物価比 で考えてみると
3 : 1 なので
日本で 約 3,000円の感覚。
1万円と3千円だと
随分と感覚が異なる。
これ、ヤンゴンっ子は、
どっち基準で考えてるんだろ?
そんな事がさらに一歩
踏み込んで気になってきた。
興味深いテーマ。
もう少し深掘ろう。
ほに says
なんかリアルでわかりやすいです。
ミャンマーの現状を知りたくて
“せかいじゅうライフ”と言うサイトを見ましたが、外国人向けor軽くぼられてる様な内容で全く参考にすらなりませんでした。