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ブータンへの旅はなぜかワクワクが止まらない。
http://melt-myself.com/to-bhutan20160821
さてさて、こうしてブータンに到着。
伝統が残り、独特の食文化が生き
仏教との強いつながりが感じられる。
早速、ブータンに触れた1日目。
幸せの元となる考えは
「今、生きているのが1番の幸せ」
このスタンスなのだろうか。
ツアーならではの魅力
今回の旅はツアー。
いつもだったら “間違いなく” ツアーは選ばない。
しかし、今回はツアーでの参加。
ブータンの言語であるゾンカ語を操る
素敵な人柄の関健作さんが同行する
との事で今回はツアーを選んだ。
関さんの人柄は写真を見れば伝わる気がする。
ブータンに旅行する際は
ガイドさんとドライバーを
必ずつけなければいけない。
その代わりに
少しばかり観光税が高い。
今はちょっと特別期間らしいですが
それでもやっぱり正直、高い。。
しかしガイドさんの説明があるおかげで
ブータンの事が
ただなんとなく見るよりも
何倍も深く“知る”ことができる。
日本語が堪能なガイドのプブさんの
多くの説明と共に旅はスタート。
「知識」としては圧倒的に増える。
それが身に付くかどうかは別。。
頭に入る事はほんの一部。
初日の説明聞いてるだけでも
メモがいっぱいいっぱいになって
インプット量が多過ぎて消化不良。
例えばこんな感じだ。
・ブータンは九州くらいのサイズ
・人口は73万人
・仏教が中心でチベット系の国。
・1907年に王国となり、2008年に民主化。
・1番若い民主主義国家。現在は5代目国王の時代。
・国としては、GDPを追い求めるのではなく
GNH (Gross National Happiness/国民総幸福量)を求める。
これはほんの、ほんの一部。
こんな具合に「知識の習得」で考えても
すごい濃い旅になりそうな出だし。
ブータンの「伝統」
ブータンでまず感じたのは「伝統」
ガイドのプブさんもそうだが
ブータンは「伝統衣装」が強く残っている。
男性の衣装は「ゴ」と呼ばれ
日本の着物に近い衣装。
帯は、このカラフルさ、だが
基本は見えないようになっている。
ちなみに、女性のは「キラ」
また後ほど登場します。
政府の正装が「ゴ」と「キラ」。
学校の制服も「ゴ」と「キラ」。
よって「ゴ」と「キラ」は至る所で見る。
ここは他のアジアとは少し違う。
ミャンマーではまだまだロンジーも残るが
タイやベトナムとは様相が違う。
そして建物にもまた「伝統」が残る。
空は青い。
そして建物の装飾が独特だ。
どんな建物も綺麗な装飾がある。
空港のあるパロの町 の光景がこんな感じ。
再度を流れる 建物を見ると、装飾が美しい。
そしてすべて伝統的なつくりである。
伝統とはちょっとかけ離れるが車の話。
町で多く見かける車は
スズキ・ヒュンダイ・トヨタ・ホンダ
なんとなくそんな順。
特にスズキとヒュンダイが多い印象。
インドからの輸入がメインらしく
インドで強いスズキが圧倒的に多い。
数年前に日本からの中古車輸入が
環境に配慮してNGとなってしまい
新車のみ販売可となったそうだ。
インドから輸入しやすいスズキ、
日本車が入れないと見て
ヒュンダイが来たのだとか。
ヒュンダイは少し安いらしく
それなりの数を見かける。
バッテリーが弱く
冬場には少し困ることがあるという。
なお、織物も伝統が残り有名だそうで、
ソファ生地までも、やたらキレイ。
なんだか好きな色合いだ。
これも伝統文化の一端。
そして、この女性が着ているのが「キラ」。
伝統食「とうがらし」と「マツタケ」
龍の国 ブータン。
ビールの名称も 「龍」を意味する名称。
現地の料理で有名なのは毎食 必ず見る。
「エマダチ」唐辛子のチーズ煮込み。
めっちゃ唐辛子辛い。。
ちなみに、関さんも関わっている
ブータンの唄がこちらにある。
なんだか頭に残る素敵な唄。
本当にブータンでは
どこもかしこも唐辛子である。笑
そして
なぜか料理はどこもバイキング形式。
唐辛子のは辛いと思われるので
ご飯の端にほんの少しかけただけw
やっぱり辛かった。。。
そして
なんと(!)マツタケが採れる。
あの高級食材 マツタケ である。
この大きさ5本で1200円弱。
なんとも、安い。
ただ現地的にはかなり高級だとか。
が、見た感じ ほぼ投げ売り状態。笑
道端で売られているくらいですからね。。
どうやらそこそこ採れるらしい。
昼食のエマダチも唐辛子だが
現地の人は唐辛子をかじって食べる。
食べ方を少しご紹介。
まずは 生の唐辛子のヘタを取ります。
中の種をちょっと捨てて
塩とトマトの汁を流し込み
そのまま、かじるだけ。
ほんの一口かじったが激辛。
これがあれば食事いらないくらい、らしい。
クレイジーである。
唐辛子は、めっちゃ普及している。
ブータンの伝統なのだろう。
ちなみに、消費量としては
3〜4人家族で週 4〜5キロを消費するとか。
1人当 週 1キロ以上 唐辛子を食べる計算。
クレイジーである。
ちなみに、最近 唐辛子の消費量が
さらに増えているらしい。
理由としては
インドからめちゃくちゃ辛い唐辛子が
輸入できなくなったため。
「農薬使い過ぎで、あかんから」とのことで
政府が規制をかけたらしい。
なんだかブータンらしくて素敵な理由。
で、辛くない唐辛子になったから
たくさん消費して辛くするのだとか。
なんともw
ブータンと仏教の関係
そして 「旗」 がいたるところにある。
旗には経典が記されており
籏が風でなびくごとに
お経を唱えたことになり
それが徳がある、とのことで
そこら中に旗が掲げられている。
旗が風に揺れることで
人々の願いが宙を舞い循環する。
だから、多くの旗があるのだとか。
なんとも素敵な光景だ。
旗を見ると風の力を感じられるし、
その旗が仏教的な意味も持つ。
仏教との深い繋がりがある事がよくわかる。
本当に旗はそこら中にあるし
いくら見ていても飽きない。
仏教といえば、お寺も訪問した。
「メモリアル・チョルテン」
多くの地元民がお参りに訪れていた。
このおじいさん達の右手にあるのが「マニ車」
中に経典が書かれており
1度回すと1億回ものお経を
読んだことになるのだとか。
地球の歩き方で有名なおじいちゃんが
この右にいる方だとか。
ずっと1日中、他人のために回してるらしい。
なんとも素敵な光景である。
自分の事でなく、他人の事を考えて祈る。
それがブータンのあらゆる場所に息づいている。
この仏塔の回りをみんなが回る。
3の倍数がいいらしく、3週回ってきた。
みな、時計回りに回っている。
その後は「ゾン」日本語で城、を訪問。
タシチョ・ゾンという
ブータンの政治と宗教を司る、国の中央政庁。
城でありながら、行政の中心地であり、
宗教の中心でもある場所。
中に入ると広々とした空間が広がる。
現地衣装「ゴ」を着た少年が凛々しい。
多くのマニ車がここにも。
これは手で回すタイプ。
そこら中にこれがある。ちなみに時計回りで回す事。
寺院の中は写真撮影が禁止。
厳かな雰囲気の建物であった。
ちなみに長袖の着用が義務づけられている。
仏教を大切にするブータンらしさ、がここにある。
ミャンマーでも短パンはダメだが
それと似たようなものかもしれない。
そして夜は、現地の伝統衣装屋さんへ。
ガタイのいいお兄さんが対応してくれた。
超いい人でボディビル・チャンプ。
「ゴ」は素敵なのを見つけたので
モノは試しに購入してみた。
だいたい3000円くらい。
そして、夜には 国で唯一の信号を通過。
信号 といっても手信号だとか。
ちなみに、夜は人がいなくて機能していない。
そして晩ご飯をご馳走になった
レストランの綺麗なお姉さんとパシャリ。
なんか、避けられてる気が、、、苦笑
着ているのが「キラ」である。
こうして、ブータン初日は終わった。
あっという間の1日であったが
一方で非常に濃い1日であった。
「伝統」と「仏教」と「幸せ」と。
午後に到着して
実質的には、半日程度だったわけだが
ガイドのプブさんの説明が濃厚で
とても多くの事を教えてもらっている。
まだ初日ではあるが、
なんだか素敵な時間を過ごせそうな予感。
なんだかわからなかったワクワクが
ハッキリとワクワクを感じられている。
それは、この土地の持つ空気だとか
そういったものが影響している気がする。
空を見上げれば空は広く
曇り空の隙間から見える真っ青な色。
空気がキレイで澄んでいる気がする。
衣装をはじめとして伝統が守られている。
子供達や役人さんは伝統衣装だし
建物にも伝統が残る。
仏教に関連する想いが込められたモノが
至る所にあり、仏教との距離が近い。
国の政策のおかげで
環境と伝統文化が守られている。
国民も王様をはじめとした国に守られていて
みんながその意識を強く持っている。
そのおかげ、なのか、人が優しいし
資本主義に走っている感がない。
むしろ
「そこ目指すのはやめようぜ」
くらいの勢いなのだ。
それがGDPでなくGNHという
幸せを重んじるこの国なのだろう。
ちなみに
「幸せ」について尋ねたところ
今、生きているのが一番の幸せ。
なのだそうだ。
カルマ であるとか 来世のため
といった考えも仏教上あるのだが
とはいえ、
今、生きている人生が最も尊く
今、生きていることが1番の幸せ。
これはとても尊い考え方だ。
今、自分が生きている人生。
この人生を大切にしよう。
そんな事を感じずにはいられなかった。
仏教って
触れてるようで全然触れてなかったが
ブータンの地で
少し深く触れさせてもらっている。
ミャンマーでもちょっとずつでいいから
しっかり考え方を学ぼうと思う。
「自分の人生」から
目を背けず、言い訳をせずに
しっかり向き合う。
やっぱりここにこそ
「答え」のようなものがあると感じる。
それが「ワクワク」の正体なのかな?
わからないけれど
まだ旅ははじまったばかり。
初日はブータンの空気に
ただただ包み込まれている。
そんな自分がいる。
今、生きている人生が最も尊い。
この言葉にブータンの土地で
触れただけでも、なんだか
かなり大きなモノを得たような
そんな気がしている。
まだまだわからない。
いつわかるかもわからないけれど
それでも、何かを得よう。
2日目以降に続けます。
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