ミャンマーの起業家が集まる場所パンディーア。
そこで開催されたセミナーに久々参加。
共同創業者 3人で、いかに株を分けるのか?
ってお題だったんですが、深いなぁ、このテーマ。
「価値」について考えさせられました。
パンディーアという場所
先日、久々に
イベントに参加してきた。
タイトルは
Sharing the cake:
splitting equity among co-founders
「共同出資者間でどのように株式を分割するか。」
そんなテーマだった。
私の目的としては
内容はさておき
・パンディーアにいる友人に会うこと。
・セミナー講師 Joao に会って別件の相談をすること。
・久々にパンディーアの雰囲気に触れること。
の3つ。
パンディーアは、
起業家コミュニティの形成を目的として
作られた場であり
起業家のプラットフォームであり
起業志望者のプラットフォームであり
投資家のプラットフォームでもある。
そんな素敵な場である。
コワーキングスペースがあり
席単位で借りることができる。
私が以前にいた頃は
35ドル/席 だった記憶だが
今や 70ドル/席。
来月からは 100ドル/席。
になるそうだ。
家賃とかは下がってるはずだが、
場所は以前よりも広くなってるし
仕方ないのかな。。
ビジネスとして
コワーキングスペースが成り立つには
まだまだハードルが高いって事かな?
今回、久々に訪れて驚いたのは
チーム単位での入居の多さ。
自分のオフィスがない
フリーランサー的な人が
働いているイメージも強かったが
今回、チームっぽいの多くて
ざっくり見ても50名以上いた気がする。
偶然にも
別に、接点のあった友人とも会い
来週、打ち合わせが決まった。
その友人は、 13人チームだとか。
待ち合わせしてた友人とも会って
情報交換ができた。
彼のチームは 5人。
スタートアップ業界は
なかなかに動いている。
お題「シェアはどう分ける?」
で、目的の Joao のセミナー。
内容は、あまり考えずに
参加したのだが、
予想以上に面白かった。
講師の Joao は 経歴がすごい。
会社員、VC、起業、スタートアップ研究 と
一通りの スタートアップ業界経験がある。
そして、今は
ヤンゴンで パンディーア における
アクセラレーターダイレクターだ。
ミャンマーのTech系スタートアップに関しては
かなり詳しい部類の人である。
今回は、彼が、過去に VC として
支援した先のお話で
投資家からのお金が入る直前に
株式をどう分けようか?
と、相談して分ける。
ここをシミュレーションしてみよう
といった感じのお題。
登場人物は3人の共同出資者。
注ぎ込める時間、役割・経験が異なる。
創業時の出資は3人とも同じ。
・Aさん:CEO,フルタイムで全力投入。
・Bさん:CTO,土日や平日夜に開発。
・Cさん:CMO,フリーランスでデザイナー。
さて、
・他に必要な情報は?
・これ どう分ける?
と、そんなお題。
まずは自分で考えて
同じテーブルのメンバー6人で話し合う。
これがまた面白かった。
テーブルのメンバーは全員ミャンマー人。
はじめは、私は放置して
ミャンマー語でディスカッションスタートw
なんとなくはミャンマー語もわかるので
聞いていたが、ふとした瞬間に
参加者の1人が気付く。
参加者「外国人?」
KGY「日本人、ミャンマー語少しはわかる。」
と。
そこからは
6人中5人がミャンマー人なのに
英語でのやりとりスタート。
当然、流暢な人と
そうでない人がいるけれど
なんだかんだ、みんな英語でやりとり。
これ、
ミャンマー起業家コミュニティらしい光景。
なんだかんだ
かなり 英語できる人は多い。
起業家とか
そういう人だと特に多いのだ。
で、ディスカッション。
株式を分ける、その際には
考えることがかなり多い。
・出資は誰?
・アイディアは誰のもの?
・誰が経験者?
・人脈はどこから?
・役割は?
などなど。
これは一部だが。
で、意見を聞いていると
視点は様々だなー、と。
A:B:C の 割合として
各自の意見は
50:30:20
34:33:33
45:35:20
50:35:15
などなど。
それぞれに理由があって
どれも正しく聞こえる。
てか
どれも正しいわけです。
その人の目から見れば。
だから、難しい。
これを客観的な数値に置き換えて
とか、
そんなテクニックもあるだろうけど
簡単ではない。
それぞれに言い分もあるだろうし。
色んな価値観があるし。
だから
揉める事もあるんだろうなー。
「価値」はどこに?
経験にも価値があるし
アイディアにも価値があるし
時間を投じられる事の価値は高いし
人脈にも もちろん価値がある。
そう考えると
「価値」の値付けって
本当、難しいなー。
そんな事を思うと
自分の価値ってのは
どこにあるんだろうか?
なんてことも
思ったりするわけです。
どこに価値があって
どのように値付けをすれば
世の中は買ってくれるのだろうか
とか思うわけです。
クラウドファンディング なんかは
まさに
自分の価値を分割して
売ってるようにも見えます。
この金額を この人 に出す価値がある
との判断のもとで
お金を払うわけですから。
私が、クラファンで
お金を出すかどうか考える際も
その人 しか 見てませんし。
基本的には、出しませんし。
見返りとかも
だいたい
御礼メッセージとか
価値が見にくいものですしね。
価値を決めるってのは
本当、簡単じゃない。
本当、それを強く感じました。
一応、これが
今回のセミナーでの
最終的なヒントのようなもの。
1,Ownership 主導
2,Commitment コミット
3,Risk involved 内在リスク
4,Responsibility 責任
5,Value 価値
この辺りを大きく見ながら
判断していくのだそうです。
ちなみに、この案件は
Aさんは、フルコミで大変なので
給料の確保を要求したが認められず
とりあえず3等分。
Aさんは、家族と子供がいるので
生活のために続ける事ができず
当該企業からは離脱。
その後、Cさんが CEO に就任。
が、結果的に 1年以内に
うまくいかなくなり解散。
となったそうです。
やはり、分け方って難しい。
本当、価値ってなんだろう。
私の価値はどこにあるんだろう。
※ちなみに
セミナー後に Joao と話して
話したかった事は伝えられました!
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