つい、10分まで
是枝監督と樹木希林さんが
私の10メートル前に
こちらを向いて座っていました。
2度目の「海よりもまだ深く」
映画視聴後イベントでした。
6月13日の月曜日に
新宿ピカデリーにて
映画「海よりまだ深く」を見ました。
この映画を見たのは2回目
1回 見たけれども
なかなか掴めず。
丁度イベントも見つけたので
もう一度見ました。
2回目を見た感想としては
1回目とはまた
違う感想が浮かんできました。
1回目見た時は
阿部寛のダメさ具合が目に付いた。
「なりたい大人になれてない」男に対して
そりゃなれへんわ。
と、突っ込みたい気分でした。
是枝監督も意図していたという
「みんながなりたい大人になれるわけじゃない」
そんなメッセージを強く感じました。
しかし2回目見た今回は
また違うものを感じました。
母からの家族への愛
感じたのは
母からの家族への愛を強く感じました。
母はいくつになっても
息子が可愛いし愛している。
何度も何度も、映画の中では
そんなシーンが流れていました。
いやね、阿部寛は
本当 見事にダメな男です。
でも母にとっては可愛い息子。
どうして
これほどダメな息子に
こうも優しくするんだろう?
そんな事を思うほど
息子に優しいのです。
娘への愛情とはまた違う
息子への愛情表現。
節々にそれが見られます。
親にとって子供は一生、自分の子供。
息子は一生、自分の息子。
「血縁」
なんて言葉がありますが
本当にその通りです。
そして愛おしいのである。
「愛情の強さ」
そんなものを感じました。
で、どうしても
そういったシーンに目が行き
なんだかんだ泣けました。
前回とは、また違う場所で。
気付いたら涙がにじんでました。
別にそんな泣かせる映画
じゃないはずですけどね。笑
撮影の裏話
せっかくなので
質疑応答での裏話をシェア。
質疑応答のみで進行しました。
Q . どんな想いで演じましたか?
樹木希林さんは
セリフを一語一句変えず
話したのだそうだ。
つまり
完全に脚本通りだったという。
その代わり
動きに言葉をまぶして
話した、との事だ。
是枝監督は、
大事なセリフは、
「動きにまぶせながら伝えて欲しい」
と指示して、演じてもらったそうだ。
ここぞ!
というセリフは
サラリと動きと合わせて
流れるように語られているらしい。
そこが是枝監督のスタイルなんだとか。
そんな見方をしてみたら
また違った風に見えるかもしれない。
Q . 次回作の予定は?
また5年か6年した頃
もう少し季節が深まったイメージの
映画が撮りたい、と是枝監督。
「歩いても歩いても」は季節的に夏前。
今回の映画「海よりもまだ深く」は
台風の季節、秋に近い夏。
よって次回作は、
秋から冬にかけてのシーズン。
なんてサラッと話していた。
裏話的な話を聞くと
さらに映画が楽しくなる。
こんな効用はありがたい限り。
それにしても、
樹木希林さん、超キュートでお喋り。笑
「今日の衣装は、自分で縫ったのよ〜」
と自慢しながら去っていきました。笑
あれだけ「らしさ」を 持つ
樹木希林さんですが
女優たるもの
「らしさ」は出してはいけない
と教えられたため、
それを意識して
演じているのだという。
なんとも また 深い。
こうして
実際に演じた人だとか
つくった側のお話を聞けると
また映画に愛着が湧きます。
2回目を通じて思った。
親に迷惑をかけないようにしないとなぁ。
前回とは違って
家族へのメッセージを強く感じ
ふと 涙がこぼれてしまったので。
色んな見方がある
面白い映画です。
心温まるので、オススメです。
離婚相手の真木よう子の
「あんたと人生ゲームなんて
シャレになってないわよ。」
なんて笑える部分もたくさんw
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