「人の尊厳」と向き合う映画。
同時に
「未来の働き方」と向き合う映画。
マイケルムーア監督の
世界侵略っぷりが半端ない。笑
侵略者が「人の尊厳」と向き合う?!
マイケル・ムーアの世界侵略のススメ
新しい生き方・新しい働き方を考えている。
そんな人は少なくないだろう。
そんな人に、お勧めの映画。
なぜだか私の周りには
働き方を考える人が多い。
ぜひ Check it out!
働き方を考えるヒントとして
家でDVDで観たい!
メモしながら観たい!
そう感じた映画でした。
従業員の働き方を考える
そんな立場の方は
また違った視点で見えるかも。
KGY 個人的には
この映画のメッセージとして
「人の尊厳」に対する想い
を感じました。
映画の設定は
全然、そんな感じじゃありません。
あのハチャメチャ監督(?)の
マイケル・ムーアが
アメリカの国旗を片手に
ヨーロッパ諸国+チュニジアへ
侵略に出掛けていく映画。
これまで、アメリカは戦争のため
世界各国に侵略に出ていきました。
しかし、戦争に多くの
労力もお金も注いだにも関わらず
何も得られておらず、
国はいっこうに良くならない。
そんなタイミングで困り果てた国家。
国家を代表する国防総省の幹部から
直々に依頼を受け、マイケルムーア監督が
侵略者として、各国へ侵略の旅に出る。
そんな フザけた(?)映画。笑
しかし、中身は深いし
これからの生き方を考えるヒントも
散りばめられています。
そして「人の尊厳」へのメッセージが
強く感じられた深いテーマを持つ映画でした。
次はどこを侵略しよっかなぁ
各国のいい制度を
「母国アメリカに持ち帰ろう!」
と、そんな感じで
素晴らしき各国の取り組みが
テンポよく紹介されていきます。
アメリカを皮肉りながら
ジョークを交えて。笑
WHERE TO INVADE NEXT
これが原題である。
その中で登場する国は9つ。(五十音順)
アイスランド
イタリア
スロベニア
チュニジア
ドイツ
ノルウェー
フィンランド
フランス
ポルトガル
で、映画で紹介される
各国の素晴らしい制度は
・アイスランド:真の男女平等社会。
・イタリア:有給休暇2ヵ月。昼休み2時間。
・スロベニア:留学でも大学授業料タダ。
・チュニジア:個人の思想の自由。宗教と政治。
・ドイツ:労働時間は週36時間。歴史を忘れない。
・ノルウェー:死刑なし。最高で懲役21年間。
・フィンランド:学力世界一。宿題なし。教育への姿勢。
・フランス:給食も教育。ランチはフルコース。
・ポルトガル:麻薬が合法。
ざっくり書けばこんな感じ。
サラッと書くとこうなるが
1つ1つ、非常に深いテーマ。
そのテーマ1つ取っても
映画1本つくれそうなくらい深い。
私が1番強く感じたメッセージは
「人の尊厳」
ざっくり眺めてみても
男女平等、有給、教育、思想、死刑、食事etc.
多くのメッセージが散りばめられている。
それらを無理矢理、集約すると
テーマ「人の尊厳」
そんな風に見えた。
・宿題を大量に与える事で、
子どもらしく遊べないのはおかしい。
・休みがなく長時間働いて
どうやって成果を出すの?
・休日の部下への連絡は違法
・死刑は、人としての尊厳を奪う
・116人の囚人に4人の看守のみ
・ランチにハンバーガー?ありえない
・男女とも40%を超えてないと違法
そんな数々のメッセージがあった。
「カタチだけの男女平等」ではなく
真の男女平等社会が根付いている国。
囚人であっても、住環境は整えられ
人としての尊厳が守られる国。
そこでは「独房」と呼ぶには
贅沢過ぎる個室が割り当てられていた。
54人を殺した凶悪な殺人犯も
死刑がなく、最大で懲役21年。
ここに
「人の尊厳を守る態度」
を強く感じられた。
・「国の文化」だから。
・既に根付いているから。
そういってしまえば終わりだ。
しかし、それだけではない。
今ある文化や制度は
人類が各種イベントを通じて
学び、成長してきた。
その先に選ばれた制度だ。
「人の尊厳を守る。」
各国で言われていることだし
どの国の政府も
嘘をついてるつもりはないだろう。
しかし、この映画を観ていたら
「死刑制度がある」ことへの矛盾を
感じずにはいられなかった。
本当に人の尊厳を思うのならば
「死刑」はおかしな制度だ。
矛盾しかない。
尊い人の命を奪ってしまうのだから。
また別の事例を見てても
子どもの権利を語り
真に子どもを守ろうとするのならば
あれこれ押し付けるのではなく
子どもに任せればいい。
食事にしたって
「人を大切に」思うのならば
食材にこだわり、味にこだわるはず。
何が入ってるかわからないモノを
適当に食べさせる事はないはずだ。
なんだか「裏のテーマ」として
個人的に
「人の尊厳」
を強く感じた。
真に「人」を大切にする
「人を大切にする。」
ここを忘れたくない、と感じました。
私はミャンマーで2年働いていました。
成功している企業とは?
そんな風に聞かれる事があった。
成功の定義はそれぞれだろう。
しかし、私が思うに
人を大切にし、人がイキイキ働く会社。
ここは1つの鍵であったように
思っています。
「適材適所」そんな言葉がある。
ある仕事においては、
向かない人もいるのは事実。
なかなか期待されたような
機能発揮ができない人もいる。
そこは仕方ないにしても
人をまるでモノのように扱い
試験の成績だけで判断する。
それで
「人を尊重している」
と、本当に言えるだろうか?
ミャンマーの人は
そういう些細な小さな部分を
よく見ているように感じた。
ちょっとした言動を見て
「あの態度は嫌い。」
と、敏感に反応していた。
ある意味で日本だとか
先進国よりも
人への接し方には敏感に
反応していたように思う。
口先だけの「人を大切に」は
見抜かれていたように思う。
人に給料を支払う立場になると
見え方が変わる。
そんな話をしていた経営者がいた。
私はこれまで
「貰う側」であり「雇われる側」
しか経験していない。
人を雇うようになると
違う世界が見えるのかもしれない。
そこはわからない。
ただ、どんな立場になっても
「人への尊厳」を忘れないでいよう。
そう強く感じました。
・ビジネスをするのも人。
・情報を運ぶのも人。
・人工知能となっても
その設計をするのは人。
これまでに貢献した人がいて
色々なモノが成り立っている。
人に優劣はない。
天は人の上に人を造らず
人の下に人を造らず
そんな言葉もある。
言葉にすると簡単だが
決して簡単ではない。
でも やっぱり大切にしたい。
「人を大切にする」
これ、結構
自分の中でも強いのかも。
人の挑戦を支援したい、とか
そういう想いは
ここから来てるのかもしれない。
なんてことも感じた。
タイトル通りではなく
「人への尊厳」「働き方」を
考えるきっかけ ともなる
とてもいい映画でしたので
ぜひご覧くださいませ。
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