25歳から30歳の現役世代がターゲット
と、仮置きしてみた時に
ミャンマーの事を知っておいた方がいい世代。
そう定義して、書いてみます。
ミャンマー知ってますか?
25歳〜30歳の人って
今はまだ下積みだ、とか
色んな感覚を持ってるだろうけれど
色んな会社で、権限委譲が進んでて
あと1−2年もしたら
いきなり大きな担当を任せられる。
そんな可能性のある世代です。
ミャンマーにも結構いました。
入社3年目でいきなり1人で
ミャンマー担当として赴任。
立ち上げから何まで1人で担当。
30歳にもなれば、
前任はマレーシアで今回ミャンマー。
なんていう人もいたり、
元々2年くらいは出張ベースで
ミャンマーを見てたけど
本気でやりたい、と会社に訴えて
この度 赴任となりました。
なんて人もいました。
会社も海外担当できる人が多くない。
という課題を抱えているのです。
で、一方で特殊マーケットを除いて
日本のマーケットは縮小する一方で
ただ日本にいるだけではマズい。
という漠然とした危機意識を持ってる。
そんな企業も増えています。
しっかりと会社の事を考えてる経営者ほど
そういった情報には敏感で
新たな事業をやろう!
と、いきなり言い出したり
今年は海外進出するぞ!
と、いきなり言い出したり
従業員的には
「どうした社長?」
なんて思っていても
それってかなりいい線いってる
なんて上から目線のコメントであれですが
私はそう思っています。
無理ゲーじゃね?
だって日本の人口は
遂に減少フェーズに突入し
あと10年経ったら1割減るんです。
で、20代の人の数はもっと減って
あと10年したら2割減です。
会社の製品やサービスが
どんなゾーンの人のために
製造・提供されているか
を今一度 考えてみてください。
そのまま日本だけで大丈夫ですか?
っていう話しです。
ちょっと前フリが長くなりました。
日本だけじゃどう考えてもキツいよね。
っていうのが多くの業界で
出てくる現時点での答えだと思います。
そこで、海外だ!
とか
新事業だ!となるわけです。
そんな時の進出先として
わかりやすいのは
ASEANの各国です。
一番進出が目立つのはタイ。
自動車産業をはじめとして
多くの産業がタイに進出して
IT企業や人材紹介、最近では銀行まで
ほんとあらゆる分野の企業が
タイには出ています。
同様に、インドネシアも
現在は国内産業が盛り上がっているらしく
自動車産業や工業を中心として
多くの企業が進出しています。
ベトナムも同じような感じかと。
現在 ホーチミンでは地下鉄の建設が進み
そこには日本の建設会社が入り込んでたり
様々な分野で日本が入り込んでいます。
カンボジア、ミャンマー、ラオスといった
それに続く国々もあり、
タイやベトナムでは出遅れた企業が
先頭を取ってやる!
と、意気込んでカンボジアやミャンマーへの
進出を検討しているケースが多いです。
というか既に出てる企業も多いです。
「これから度」ぶっちぎりNo.1は?
私は、ミャンマーで2年仕事をし、
自分の目で各国に足を運び、直接見て、
進出先としてのライバル国であるカンボジアや
他のASEAN各国も巡りましたが
(ラオスだけ行けてません。。)
「これから度」
で争うなら断然ミャンマーだと
そう確信を持っています。
この情報はサラリーマン現役世代の皆さんが
知っておいても損はないと思いますので
簡単に理由を紹介させていただきます。
1、人口
2、民政移管・政権交代
3、日本(世界)の支援
ざっくりこの3つです。
1、人口
ミャンマーは人口が5,200万人います。
タイが7,000万人弱、ベトナム約9,000万人と
比べると少し少ないですが、
カンボジア1,600万、ラオス700万人と比べれば
断然ミャンマーに軍配です。
この人口規模は、経済的に発展していけば
消費マーケットとしても計算できます。
はじめは製造国として、
経済が発展してきたら消費国として
という計算ができる可能性があるのです。
これがラオスだと、さすがに人口が少な過ぎます。
1つ目は人口。これがポイントです。
一極集中問題とか色々課題はありますが、
これからの事を考えてみると
5,200万人の国民がいる。これは大きいです。
2、民政移管・政権交代
アウンサンスーチーさんの名前を以前にも増して
聞くようになったと思います。
個人的には、テイン・セイン首相の功績
だと思ってはいますが、ミャンマーが
民政移管を宣言し、国際社会から認められる国に
変わりつつあります。
というか、既に変わった感じがあります。
少し前までは北朝鮮かミャンマーか、というくらい
閉ざされた国でしたが、あっという間に
開かれた国に変わっています。
まだグレーゾーンは相当ある、と言われてますが。。
そして今回の総選挙で軍事政権からスーチーさん率いる
NLDという政党への政権交代。
これでまた民主化の流れが加速するでしょう。
グレーゾーンが一気に崩壊する可能性もあります。
どこまでそこに踏み込めるのはわかりませんが、、
それでも、国民の期待、世界中からの期待は大きく
この数年で相当 国際社会への仲間入りした感は
ありますが、さらに加速していくでしょう。
そうすると、各国からの支援も入り
ミャンマーは急速に発展していくでしょう。
現在、まだアメリカが経済制裁を解いてない中でも
かなり外資マネーが入り込み、大きく様変わり中。
ここにアメリカをはじめとした欧米のお金が入ったら
またガラッと変わるのではないか、と思います。
政治の安定等も含めて、少し時は掛かるでしょうが、
民主化の流れが覆る事はなさそうですし、
ミャンマーはさらに開かれた国になっていくでしょう。
そういう意味での期待値も相当に高いはずです。
3、日本(世界)からの支援
上記の内容とつながりますが、ミャンマーが開かれると
色んなところからの支援も入ってきます。
世界銀行が●●億の支援とか、
日本のODAで●●億。
とかそういった話題には事欠きません。
なぜそんなにミャンマーなのか?
皆がミャンマー市場を狙ってるから、です。
はじめは政府の援助で●●億、とか言うてますが
その先には「ミャンマーで実績があるので」
と次のステップをみんな狙います。
つまりみんながみんな ミャンマーを狙ってます。
単純にミャンマーが他のASEAN諸国に比べて
出遅れていて、開発が必要、という側面もあります。
東西回廊を、と言いながらミャンマーだけ
高速なんてあるようでないよ。
っていう状況だったりします。
だから世界中がよってたかって
ミャンマーの底上げをしようぜ。
そうすれば、ASEAN全体の底が上がるぞ。
なんて具合に動いている面もあります。
単純に各国の利益目当ての側面が強いか。。
いずれにしても
政権交代でさらなる透明化・民主化が進み
きっとアメリカも経済制裁を解除し
多くの資本がミャンマーに流れる事になり
放っておいてもミャンマーは栄えていく。
なんてことになるでしょう。
昔の植民地政策ほど露骨じゃないにせよ
各国が自国の息のかかった国づくりを
しようとしているのは明確で、
そのターゲットとしてミャンマーは
いきなり先頭に立った感じです。
というのも地理的にみても
中国・インドという大国と国境で接し
隣にはタイ。
中国の動きのうるさい南沙諸島を避け
ベトナムから陸で抜ける陸ルートの
ASEANの西の玄関ともなるミャンマー。
各国が競って支援をするのは明らか。
現時点でも水面下で色んな戦いが
ありますが、これからはもっと激化する。
それは間違いないでしょう。
今は、韓国と中国と日本という感じで
せいぜいアジアの戦いですが、
実はここにベトナム、タイ、マレーシアも
入り込んでいたり、欧米各国も来るだろうし
世界からの支援が入るのは間違いない。
他の国はもうある程度 発展してしまったので
タイやベトナムに大きな外国資本が入る事は
あまりないだろうが、ミャンマーはこれから。
「これから度」で言ったら
大きな可能性が秘められているのです。
人口が多く、政権交代で国がさらに拓き
世界から支援がたくさん入ってくる。
「これからミャンマーが伸びていく」のは
必然の結果となるでしょう。
そこが見えているからこそ
日系企業や欧米企業は今のうちから
赤字覚悟で支援をし続けているのです。
「ミャンマーのこれから度」
少しはご理解いただけたでしょうか?
実際に暮らす中で感じる
「ミャンマーの歪み」なんかもありますが
それは次回以降に譲ります。
まずは
「ミャンマーのこれから度」の高さを
知っていただければ、幸いです。
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