後から言うなよ、って怒られそうですが
先日、あの山下洋輔氏がヤンゴンで演奏。
行った日本人の方も多いと思いますが
まだネピドーは間に合いますので、ぜひ。
山下洋輔氏とは?
日本を代表するジャズピアニスト。
実に御歳 73歳。
ジャズピアニスト・作曲家・エッセイスト・作家。
ひじで鍵盤を鳴らすあの人である。
詳細は、こちら
73歳には全然見えない。
軽快にピアノを弾き、
大いに観客を沸かせていた。
日本での講演チケットを見れば
4,000〜5,000円と決して安くない。
紫綬褒章、旭日小綬章 も受賞。
また本人は著書も持つ。
変わった方だが、大御所である。
結成40周年記念 ライブってことは
40年以上 ジャズの道で食っているわけだ。
そんな大御所を
ヤンゴンで無料で見える。
なんという素晴らしいイベントだろう。
いざ参加
絶対に行く!
と、決めていってきた。
ミャンマー国立交響楽団とのコラボ。
ヤンゴンで1回、ネピドーで1回。
しかも両方とも無料である。
ネピドーは25日夜。
なぜミャンマーなのか?
ここはよくわからない。笑
2013年から
日本の山本祐ノ介氏、小山京子氏らの
サポートで実施されていたらしく
今回は、ゲストとして
山下洋輔氏が参戦したらしい。
http://www.mm.emb-japan.go.jp/profile/japanese/what-news/2016/what-new1.html
山下洋輔の名前を見て、
絶対 行く!となった日本人は
決して少なくないだろう。
私は、一瞬 我が目を疑った。
現に、日本人の方は多かった。
また欧米系の方もそれなりにいた。
会場は、国立劇場。
開場時間 18時。開演時間 18時半。
よって、18時10分 会場へ。
前日、ご飯をご一緒した友人を
半ば強引にお誘い、合流して会場へ。
まばらな感じながら、車の出入りも多く
時間20分前からこの人の数は嫌な予感。
なんとなく人が多そうな雰囲気。
1階席に行ってみたが、席なし。
空いてる!と、思ったら荷物があったり
諦めて2階席へ。
ラッキーな事に2階の最前列GET。
というわけで場所が決まり、
あとはのんびりと開始時間を待つ。
日本大使館も支援してるためか
着物で登場。ただし日本語はなし。笑
そして早速スタート。
洋服でみんなが揃い、ビシッとした感じ。
曲目は、フィガロの結婚とベートーベン。
2曲目は、曲も長く、ウトウト。。苦笑
この時点では、山下洋輔氏は登場せず。
そして、休憩。
2曲で休憩って、と思っていたが
予想通り、この時間でピアノスタンバイ。
こんなど真ん中?ってくらい真ん中に。笑
ピアノを中央に移動させた後
指紋を拭き取っていました。
なんだか、日本人っぽいなぁ(笑)
なんて、眺めながら思っていました。
どうせ、あとでまた移動させる時に
きっと指紋がつくのに、、、
と思いつつも、本番を前に
指紋ひとつ残さないように拭き取る。
なんだか、こういうのいいなって
この瞬間を見ながら感じてました。
失礼ながら、きっとミャンマーの人には
この感覚はなかなかわからないだろうな
なんてことも思いつつ。
で、登場!
なんと!!
女性陣は、ロンジーで登場。
華やかな雰囲気になりました。
なんか、すごくいい!
で、ここで小山氏。ピアニスト登場。
なんだかピアノが入って
随分と雰囲気が変わりました。
華やかな雰囲気になりました。
服装も変わったからでしょうか?
明るくなったというか
アップテンポの曲が多かったせいか
みんなが知ってる曲を取り入れたせいか
なんだかわからないけれど
休憩後にガラッと雰囲気が入れ替わり。
ピアノの演奏は、なんだかいい!
で、ついに登場!
大御所 山下洋輔氏。
ヤンゴンでお目見えです。
小山氏と山下氏の四手連弾。
そして、山下洋輔氏のソロ。
オーケストラとのコラボの中で
どれくらいジャズ要素が入るのか?
これを、半分期待しつつも
どうなるか不安に思っていたら
ここはやっぱり 大御所。
しっかりそれ用に仕込まれていて
ガンガン 色 を出されていました。
それを聴いて、聴衆も拍手拍手。
最後の2曲では
それまで沈黙を続けていた
ミャンマー楽器も音を発し
奇跡のミャンマー楽器×山下洋輔氏
という掛け合い。
これが、超・面白く
この即興がジャズや!
と、大興奮。
山下洋輔氏は慣れているんでしょうが
ミャンマー楽器の方も負けじと
即興で対応。
これには会場も大盛り上がり。
めちゃくちゃ面白い
そしてミャンマーでしか見えない光景に
大興奮でございました。
いやー本当にこういう機会を頂き
ありがとうございます。
という感じでした。
高揚感がたまらない。
同行した友人が、タクシーの中で
「好きな歌手のライブ後の高揚感に近い」
という言葉を口にしていて
まさに!と、しっくりきました。
山下洋輔氏の名前は知ってたし
ジャズピアノも聴いた事はある。
上原ひろみ も何度かライブ経験あり。
でも、実際の山下洋輔氏の演奏は
はじめて聴いたわけで、
演奏についても
そこまで知ってたわけでもない。
でも、終わった帰りの高揚感。
確かに、
好きな歌手のライブ終わりの感じ
に非常に近かったのです。
いやはや、なんとも楽しい時間を
どうもありがとうございました。
まだネピドーは残されています。
・ネピドー在住の方
・ネピドー出張が入ってる方
無料ですし、行って後悔はしないかと。
それにしても本当、よかった!
ミャンマーにいるからこそ見える。
こんな素敵なイベントに感謝。
志の輔落語 に続いて
こうして 日本文化に海外で触れられる。
なんだか、とても贅沢で
海外だからこそ、近くで感じられ
なんとも嬉しい限りです。
下呂のイクロー says
私も、7~8年前、名古屋で聴いたことはありますが、ミャンマーで山下洋輔のコンサートを聴いたとは、羨ましい限り。
ミャンマーでジャズという取り合わせも面白い。
ところで、ソロ演奏はなかったのですか?
山下洋輔の醍醐味は、ピアノソロによるインプロビゼーションでこそ最大限に発揮されると思うのですが。