先日
「日本語スピーチコンテスト」を見学した記事を
書かせて頂いた。
その中で優勝者のスピーチが
ずば抜けてよかったので、ちょっと触れておきたい。
優勝者のスピーチ(メモ)
タイトル:「二番目の家族」
マノーラマ僧院で日本語を勉強しました。
タイトルの「二番目の家族」というのは
マノーラマ僧院「エリン クラス」のこと。
日本語を勉強し、私の人生は変わりました。
日本語をはじめたのは3年前。
きっかけは、漫画の「NARUTO」
この「NARUTO」を通じて
「日本語を勉強したい」と考えていた。
両親に
「日本語を勉強したい!」と相談したところ
「きっかけがアニメからダメだ」と一蹴。
お金を出してもらえず、日本語学習を断念した。
そんなある時に
「マノーラマ僧院では無料で日本語を学べる」
と知り、喜びいさんで 勉強を開始した。
日本語の勉強をはじめ、自分自身 変わった。
今では、アニメの内容もだいたいわかる。
しかし、これは小さな変化。
何よりも大きいのは
「今、ここに立って発表できること。」
3年前の自分からは考えられない状況。
元々、人見知りであり
「1人が好き」というタイプであった。
教室なんかでも、我先に意見をいう人に憧れていた。
失敗するのが怖くて、何もうまくできなかった。
しかし、舞台上の私は3年前の私ではない。
これが私の最大の変化。
今回の「スピーチコンテスト」も皆が支えてくれた。
先生は親のようで、先輩 後輩は兄弟のよう。
本当に温かく、まさに第二の家族なのである。
「もっと温かい家族になれるように」
と思っています。
質疑応答(これがまた凄い!)
NARUTO の 魅力は何ですか?
ナルトはいいところがたくさんあり過ぎます。笑
主人公のナルトは、子供の時は
化け物の子ども、と周囲から怖がられていた。
周りから避けられていた。
しかし、そうした困難を乗り越えていき、
避けていた人も助けるなどして周囲からも認められていく。
来場者の皆さんも見てください!笑
確かに、見たくなるほど、うまいプレゼンだった。
(次の質問)
質問を、ということなので
「エリンクラスの皆にメッセージはありますか?」
エリンクラスの皆様へ。
皆が支えてくれました。
コンテスト数日前、不安で潰れそうで
期待に応えられないかも、と不安だった時に
皆が声を掛けてくれたのが嬉しかった。
「私たちはあなたに期待しているんではない。
”期待している” というのではなく
あなたのことを”信じている。”
あなたが頑張ってきたことを知っている。
あなた自身が頑張ってきた事を絶対認める、と。
だからあなたを信じています。
そして、全力で応援します!」
そうした声を掛けてくれた皆に
心から感謝しています。
質疑応答ここまで。
思い出しても泣きそう。
最後のメッセージの部分は
まさに泣きながら、話しており
私自身もついつい涙がこぼれました。
本当に、いいものを見させて頂きました。
で、私自身が何を感じたか?
私が感じた事
・日本語っていいな。
・ボランティアの日本語教育は素晴らしい。
・言葉が世界を変えることがある。
こうしたことである。
ミャンマーの方が一生懸命に
日本語で語りかける姿を見て
なんだか日本語っていいなって
そんなことを感じました。
そして、そうした日本語を
ボランティアで教えている方々がいる。
これまた素晴らしいことだな、と。
マノーラマ僧院の存在については
私も知っていました。
でも、こうして その僧院を通じて
「人生が変わった」
とまで言わしめる存在の大きさには
驚きを隠せませんでした。
そして、確かにその世界はある、と
ひしひしと感じました。
「言葉が世界を変える」
というと大袈裟かもしれませんが
ほんとそういうことがあるんだな、と。
他の方のスピーチでも感じましたが
特に、優勝者のスピーチを通じて
強く感じた次第でした。
しかも、優勝者は発音も抜群。
とんでもないレベルの日本語スピーカーでした。
私もちょいミャンマー語を勉強してますが
スピーチをするには至らないレベル。
あのレベルになるのに、まだまだ掛かる。
でも、ひとつの指標という感じもしました。
んーそれにしてもいいモノを見せてもらいました。
本当にありがとうございます。
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