先日、致知を読んでいて
頭に引っ掛かってった言葉がある
「過剰適応」
※写真はヤンゴンに「過剰適応」した犬
道ばたで、何も恐れる事なく爆睡中。
踏もうと思ったら踏めるくらい油断している。
これはヤンゴンの環境に過剰適応している。
消滅の原因のひとつ「過剰適応」
毎度おなじみの致知 3月号
特集「成功の要諦」の中の記事
「歴史に学ぶ 日本の進むべき道」
東京大学名誉教授 月尾 嘉男氏
京都大学名誉教授 中西 輝政氏
の対談記事から抜粋
月尾氏
『消滅した国々』(吉田一郎著)
という本によると、
直近の60年間だけでも
180以上の国が消えているのです。
月尾氏
過去の社会にあまりにも適合し、
安住した状態から脱却しないと
滅びてしまいます。ニュージーランドの鳥のように、
過剰適応で滅びた民族はたくさんあります。
中尾氏
いまの日本は衣食住、治安、交通手段と
あらゆる面で行き届いていて、こんなに
心地のいい場所はありませんよ。
そういう現代の物質文明に過剰適応
しているんだと思うんです。
月尾氏
社会では多様なものの価値を認めることが
成功の要諦になると考えます。多様が大切な理由は過剰適応した時に
滅びないためです。
環境が変わった時にいろいろな性質を
持った人が存在すれば、誰かが生き残って
新しい活路が開けます。
多様な構成員からなる国家をまず
目指していかなければなりません。
この話を読んで一番残ったのが
「過剰適応」という言葉
人は、環境に適応します。
環境が違えば、
真昼間から気持ちよく昼寝もするし
寝ずに24時間働き続けることもします。
いずれも慣れて日常化していきます。
環境に適応する事は大切なこと。
しかし、過剰適応すると危険かも?
過剰適応の結果 滅びる事もある。
恐ろしい話です。
人は環境に慣れるものである
ふと、以前に読んだこちらの本の内容を思い出した。
こんなような内容の記載があった
幸せについて調査をした結果
およそ半分は遺伝的に決まっていることが判明。環境要因をすべて合わせても、
幸せに対する影響は全体の10%にしか過ぎない。環境要因とは、人間関係、お金、健康が全て含まれる。
残り40%は、日々の行動のちょっとした習慣や行動の
選択の仕方による。自分から積極的に行動を起こしたかどうかが重要。
自ら意図を持って何かを行うことで、人は幸福感を得る。
こんな記載だった。
色々と触れたい点はあるが、今ここで言いたいのは
環境が幸せに与える影響度は少ない、という点。
実際にそうなのだろうか?
と、疑問を持つ人も多いだろう。
しかし、確かにその通りだろう。
というのも、慣れてしまうから、だそうだ。
パッと見て、この生活は自分には無理!
と、思う環境であっても
実際に中に入ると すぐに慣れてしまう。
これが人間の適応能力のすごさ。
よって、環境が幸せに与える影響度は少ない のだとか。
・腐るほどお金があっても、幸せを感じていない人
・貧しくても、幸せを感じている人
いずれも存在する。
ずっと笑顔の少年とか、たくさんいます。
街中がこんな水浸しになる環境は 恵まれてはないでしょう。
しかし、楽しそうに、幸せそうな少年がいるのです。
幸せを決める要素は「環境だけではない」という証拠かと。
人間には、それだけの高い適応能力がある。
だからこそ
過剰適応してしまう事もよくある。
今いる環境を変えたくない
そう思ったら、過剰適応している証拠かも。
過剰適応を続けていったら滅びるかもしれない。
そうしたある種の「危機感」を持ちつつ
変化に対応していこうと思う。
自らが変化を生み出すくらいに
変化に対応していかないと。
ヤンゴンに来て、早くも1年2ヶ月が経過。
来た当時はおそらく刺激だらけだったはず。
が、1年以上も滞在していると
色々なものに違和感を感じなくなってきている。
つまり、環境に適応しているのだと思う。
しかし、過剰適応することなく
変化に対応していこうと思う。
むしろ、
変化を生み出す人になろう。
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