さて、チャイニーズ・ニュー・イヤーのヤンゴン
まだまだイベントチックな雰囲気は続いてます。
昨晩、夜に帰宅してくると
その道中で、獅子舞の練習をしておりました。
ヤンゴンの獅子舞の練習風景
獅子舞は、英語で Lion Dance。
当たり前ながら
まさに「本番」のための練習。
そのシーンでした。
どういったものかというと
人の背丈以上の高さの柱が何本か立っていて
その上を舞台に
2人一組の獅子が舞う。
獅子の中身、ペア組は様々。
私が見ていた中でも4組ほどいました。
ペアによって繰り出す技が違います。
パワープレイ だったり 小技だったり
危険がつきまとう技も多いです。
結構な距離を2人で息を合わせて飛んだり
ペアを持ち上げたり
1人で飛ぶのも恐そうな距離を
2人が離れる事なく飛ぶ。
それはそれは、見事なものでした。
昨年、見た事はあるのですが
それを足下くらいしか見えない
獅子をまとって舞うのです。
とてつもなく恐ろしい。。。
昨年の動画はこちら
こんな感じのイベントの練習でした。
この曲芸の成立に必要なもの
リズム感といい、バランス感といい
とんでもないです。
そういった身体能力は必要です。
しかし、それ以上に必要なものがある。
見ていて感じたのですが
「動きを記憶」し
「2人の息」が合う。
これがないと、成り立ちません。
これがないと、不可能。
たとえば、
1人は前に進む
もう1人はその場に留まる
そんな事が起きたとします。
その瞬間にバランスを崩して
どちらかが落ちるでしょう。
そうならないように
身体を動かして、試してみては
何度も何度も打ち合わせをしていました。
こうして呼吸を合わせているのです。
繰り返し、繰り返し、反復練習。
そして、2人で打ち合わせをして
イメージのすりあわせ。
まさに「試行錯誤」
相手の動きを掴む仕組み
もうひとつ
行動を支える仕組みがありました。
そして、相手の動きがつかめるよう
しっかりと腰紐を握っています。
前が主導権を握り、
後ろは 腰の動きから
タイミングをはかる。
そうすることで
2人が息をあわせて
ロープの上も渡れば、
2メートル近い距離も飛べるのです。
こちらは動画です。 見事な呼吸。
こちらの動画 1分33秒からがすごいです。
こうして、息を合わせるための工夫が
あちこちにありました。
とはいえ、
息が合わなければ
集中力が切れれば
大怪我につながるリスク大。
本番は、20日から24日ということで
今日の夜には本番が見えるかもしれません。
場所は チャイナタウンの 「Sinn O Dan Street」
左右にたくさんのイスが置いてあります。
この日も夜0時過ぎまで
多くの人が見学をしていました。
明日は、これだけの人に加えて
立ち見も加わるでしょう。
そんな中で繰り広げられる獅子舞。
そのための練習。
練習にも熱がこもっていて
ついつい1時間ほど見入ってました。。
見ていてドッキドキ。
本番、ぜひ見てみたいものです。
こうした裏側を見ていると
本番で見守る気持ちも異なります。
しっかりと成功をイメージする。
呼吸を合わせる。
本番に備えた徹底的な練習。
勉強になりました。
色んな「本番」を見ることがあるかと思います。
とりわけ「曲芸」ともいえるような
人間離れした世界の技を見ることも
あるかと思います。
その時には、ぜひ
「本番」の “裏” にある努力
を想像しながら見てみてください。
また違った世界が見えてくるかもしれません。
私も努力しないと。
そんな気持ちにさせられました。
コメントを残す