悩ましい判断だ。ミャンマーの祝日短縮への対応。
10月以降、5連休、4連休、3連休があり
そこはそこで休む事になるだろう。
どうするのか?
最後は「決め」の問題でしかない。
しかし、考え抜いて
相手は人であるから感情に配慮した上で
対応を考えないと。
下手したら「方針に従えない」と
大量退職なんて事態も起きるのでは
とも懸念。
杞憂に終わりそうな気もしますが。
今、ミャンマーで何が起きているのか?
ミャンマー政府が
いきなりの「祝日変更宣言」
・2017年(今年)から適用
・長期連休を10日から5日に短縮
連休は4月に迫っている
・祝日日数は年間調整で増減なし
といった内容です。
詳細は、下記をご覧くださいませ。
政府が突然の発表「ミャンマーの祝日変更。水祭りは5日間に短縮。2017年から適用。」まじか。。。
http://melt-myself.com/change-the-rule20170311
facebook投稿したところ
様々な反応がありました。
反応いただいた皆様、ありがとうございます。
で、実際に自分が経営者だったら?
と考えてみます。
問題は
今年の水祭り休暇をどうするか?
悩みの種はここだけでしょう。
結論としては3択。
・5日間に減らします。
だって年間で祝日増えるじゃん。
政府も言ってるわけだし。
・10日間のままでいきます。
予定もあるだろうからさ。
今更いう政府も政府だし。
それにおれもいないし。
・折衷案を考えます。
シフト制とか?
一部例外は認めるとか?
来年度以降や長期的に考えれば
連休短縮はいいことでしょう。
経済効果は大きいと思います。
これまでの4月は完全に止まって
大変だったのは事実ですから。
ビジネス上は「魔の4月」でした。
それが改善される事になるでしょうし
長い目ではいいんです。
ただ問題は「今年をどうするか」です。
井上陽水の「傘がない」を思い出したw
さてもう一度状況を整理します。
4月の長期休暇は10日の予定でした。
2016年中に政府が発表した
「2017年度の祝日」では
4月の水祭り休暇は
10日間の休暇となっています。
それがいきなり1ヶ月前に
「5日間にするよ」と宣言。
「今年からだよ」と宣言。
で、本当に今年?
どうするの、本当に?
と、経営者が困っているのが今かと。
カレンダーつくって配った会社や
カレンダー販売会社も大変だな。
一般の人はどう考えるか?考えてみる。
「10日間の休み」ともなれば
選択肢はたくさんあります。
長期休みなので
予定は早めに考えます。
直前になって適当に考えるかな。
とはなりません。なんせ10日です。
例えば
・駐在員は本国へ帰国する。
※直行便のチケット争奪戦は
かなり早い時期に終わってます。
・海外旅行へ行く。
・だいたいみんな、地元へ帰省する。
(片道2日とか掛かる人も、、)
等々、先に予定を入れますよね。
日本人でも夏休みとか年末年始の
まとまった休みが決まった時点で
家族旅行の予定入れますよね?
ギリギリまで予定入れてないのは
仕事が入るかもわからんから
直前まで入れられない
とか
なんとなく決断を先延ばしにしてる
とかそんな人くらいかと。
あとは
サービス業とか、世間の休暇と
無縁の人もいるとは思いますが。
しかし、ミャンマーにおいて
長期休暇は4月のこの時期だけ。
3連休とかもほぼなく
夏休みも正月休みも
基本的にはありません。
※2016年〜2017年の年末年始は
カレンダーの巡り合わせで
4連休の企業も多かったようですが、
基本は最大3連休。
ただ10日間の休みなので
当然のことながら、
帰省のバスも混み合います。
これ、昨年のバスの画像です。
とりあえず乗れるだけ乗るので
高速バスにも関わらず
通路ももちろん一杯一杯。
ありか、これ。。。
そして極め付けがこれ。
バスの下の荷物入れるところにも 人、人、人。
これくらい混み合うのです。
ですから
先読みする人はもちろん
チケット購入済みのはず。
さすがに、
あのバスには乗りたくありません。
事前手配をして席確保しますよね、、、
家族を大切にするミャンマー人。
家族と時間を過ごせる唯一の
長期休暇には実家に帰って
家族と時間を過ごしたい、と
考える人も多いはず。
しかも10日もあるとなれば
移動時間が往復3日掛かるとしても
1週間近く家族といられるわけです。
もしくはお金あるミャンマー人は
家族旅行(海外?)の予定を
入れてるかもしれません。
だから、結構、今回の発表は
波紋を呼ぶでしょう。
日本でいえば、
7月に入って、いきなり
「今年の盆休みは半分にするわ。」
って発表されたようなもんです。
だからみんな、混乱しています。
え、どうしたらいいの?
既に手配したチケットは?
もう予定入れてるのに、、、
ってな感じで。
動揺も含めて、でしょうね。。
ちなみに
年間の合計祝日は変わりません。
むしろ土日を足すと
・10月4〜8日まで5連休。
・11月2〜5日まで4連休。
・12月30〜1月1日まで3連休。
となるので
正直いえば、後半の祝日が
ビジネスに与える影響は大きいです。
5連休とか4連休とか
10月と11月に続くってどやねん。。苦笑
と、1年間で考えると
意外とダメージも大きい気がします。
結局、どうする?!
そうした事実も含めて考えると
しっかり理解してもらって
水祭りの休暇は諦めてもらう。
それが私なりの結論。
極力、特例を認めてはいけないけれど
あまりの特例については
「有給休暇の中で措置する」
とか、するしかないかなぁ。
一律に申出は拒否ってのは難しいかと。
既に旅行代金に10万円払ってる人に対して
「仕事に来てください。」
と伝えるのは簡単です。
でも、相手は人。感情があります。
だから配慮は必要かと。
では
どういう場合は認めて
どういう場合は認めないのか?
とか
その基準も考えなきゃ、ですかね。
なんであの人は良くて、私はダメなの?
とか、なりますからね。
となると、
例えば
・ボーナス支給額で調整
・もともと水祭り休暇で
営業日になった日に豪華食事会を開催
それで飲み込んでもらう。
とか、かなぁ。
自分が従業員で感情的になれば
「もうチケット取ってます。
じゃあお金払ってください。」
と言いたくなるだろう。
一方で経営者の気持ちが
わかる部分もあるでしょう。
「とはいえ、、、」と。
そんな従業員に対して雇用主が
「じゃあ辞めてもらって結構。」
と、強気に対応して
最終的に従わせる事も可能。
ある意味でミャンマーの人は
昔から従う事には慣れている側面も
あるような気がします。
でも、それって
従業員を人として見てない対応
とも見えてしまいます。
そういうのは見透かされます。
彼らは敏感ですから。
大切な戦力として考えてない証拠、と
スタッフに見透かされるでしょう。
ちゃんと大切なスタッフとして見るなら、、、
伝え方も含めて
しっかりと考えなきゃいかんと思います。
面倒かもしれないけれど
こういう時にこそ
経営者の心が伝わるかな、とも。
というか、
これまでの関係が露呈する結果
になるだけかも、、、
ないがしろな対応をして
会社が崩れる、なんてことがないように
考えないといかんだろうなぁ。
んー難しい局面ですね。
とある方の言葉を借りれば
「醍醐味」でもあります。
よって、
ただ他の会社の真似をして説明なく
「うちはこうします。」と言ったり
「政府が言ってるから」の一辺倒で伝えたり
「ルールに従えないなら社員じゃない」
なんて伝えちゃって退職希望者続出。。
なんてことがないことを
強く祈ります。。。
にしても
本当にみんな、どうするんだろ。。
私だったら、、、
私だったら、
自分が思ってることも含めて
5日間に短縮する方針であると伝える。
今回の休みだけじゃなくて
1年間全体スケジュールを見せる中で。
5連休とかもあるんだよ、と。
同時に
みんなの状況も意図的にヒアリングし
「これは、、、」というケースは
有給取得の形で認める。
いくら政府の方針だとはいえ
従業員には無理を言うわけだから
その分の労いの方法を何かしら考える。
たぶん食事会がベスト。
※けど、あえて従業員にアイディア出してもらう。
って感じでいくかなぁ。
くれぐれも
人を人と思ってないような対応をして
退職希望者が続出。
なんて事にならないように
注意しながら。
にしても悩ましいですねー。
これも1つの制約。
うまく利用すれば
会社がグググッと固まるチャンス!
ピンチをチャンスに。
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