ミャンマーらしい、ええ話を聞きました。
1月16日からバスシステムがガラッと変わり
混乱の真っ只中のヤンゴンで、超いい話が。
なんと、無料でタクシーが走ってる、と。
こうして世界は変わっていく。
その一部を垣間見させて頂いています。
あれから5日。素敵な動き。
新たなバス路線が動き出して
5日が経とうとしています。
なんとなく町も、人も
バスもこなれてきたような
そんな気がしていますが
どうなのでしょうか。
新バス路線の今。
昨日、ミャンマー人と話していたら
とてもいい話を聞かせてもらいました。
内容をシェアさせていただきます。
SWEETY HOME や Kyaw Electronic
という会社が社員を運んだ後の
送迎車を使って無料で
移動に困っている人を運んでいる、と。
(社員の福利厚生としてバスや車で
送迎している会社があるのです。)
またタクシーや高速バスも
無料で人を運んでいる、と。
その車を実際に見ました。
下記の車の後方に紙が。
この紙に書かれている内容が
「無料です」との意味だとか。
この車に、警察官が誘導して
人がいっぱいになったら出発。
そんな感じでした。
10人乗りの車でも
同じような動きをしていました。
後方ガラスの右下に貼り紙。
ちょっと見にくいですが。
同じく「無料です」と。
どこかの企業がブランディングも兼ねて
仕掛けているのかな。
と、そんな印象を受けました。
残念ながら、タクシーが全台
それをやるほど、ではないので、、、
どうやら聞くところによれば
移動しづらい地点間のお客様を
運んでいるのだとか。
にしても、なんとも素敵。
てか素敵すぎる。
こちらのブログにも触れられていました。
http://www.yangonow.com/jpn/blog/
これは本当に素晴らしい取り組み。
ミャンマーのいい面を感じます。
ただ実態としては
すべてがいいか、というと
そういうわけではありません。
裏には、日常パターンの変化あり
やはり、大変さもあり。
私は50番というヤンゴン市内の
ダウンタウンの東寄りに住んでいます。
ちょっと前までは
バスに乗ってサクッと動けました。
が、今はバスに乗れない時も。
人が多過ぎて乗り込む気が起きず
てか乗り込めません。
イメージ的には、
通勤時間のちょっと前に起きた
人身事故等の影響で電車を待っていて
ホームに人が溢れかえった山手線。
そもそも列車が来た時点で人がいっぱい。
そして目の前にも人がいっぱいで
電車にたどり着けへんやん。
って言いたくなる感じ。
もしくは、金曜の終電時間の
山手線の渋谷駅の人混み。
そんなイメージで乗れませんでした。。
私がこうですから
きっと同じことを感じてる方は
少なくないのだと思います。
ダウンタウン循環バスが3本
あるようですが、どうもそれが
少し足りてないようです。
よって、乗りたくても乗れない。
そんな状況が引き続き起きています。
その状況をサポートするために
上記のような
ボランティア送迎車が
動いているのです。
ただ、バスへの要望等の情報は
どんどん蓄積されているでしょうから
きっと徐々に改善されていくでしょう。
しかし、今のところは
まだまだ課題は多そうです。
批判ではなく、はじめだからやむなし。
あと、色んな人から聞くのは
市内中心部まで乗り入れるバスが減っている
これは間違い無いようです。
ダウンタウン内で
違うバスに乗り換えたいけれど
人が多くて乗り換えられない。
とか
バスに乗り換えると追加で
お金が掛かってしまうから
それなら歩いてしまおう
そんな動きも生まれている様子。
健康には良さそうですがね。
家の近く50番のバス停からも
多くの人が歩いていました。
以前には
ほとんど見掛けなかった光景。
人が多いバスに乗るのを諦めたのか
バス代を節約しようとの考えなのか
どちらかはわかりませんが
いずれにせよ
いろんな人の生活パターンの変化が
起きているような気がします。
バスの乗り換えを見越して
早めに家を出ている人もいるでしょう。
バスが落ち着くまではタクシー
そう考えて動いている人もいるでしょう。
乗り換えがいらないバス停までは徒歩
行動を切り替えた人もいるでしょう。
色んな人が、これまでの生活を
ちょっとずつ変えたことで
今回の事態は落ち着きつつあるかと。
別件ながら、昨日
学校の送り迎えで混雑するエリアを
タクシーで通りました。
2重駐車が取り締まられていて
以前より駐車エリアは長〜く拡大。
以前は100mが今は300m的な。
それでも2重駐車がないので
ちょっとスムーズに通過できました。
こんな小さな変化も!
こうして世界は変わっていくのかも
バスへの協力の姿勢も含めて
小さな一歩なのかもしれないが
一人一人の行動が全体に影響を及ぼし
それによってヤンゴンの事例では
ダウンタウン内の渋滞が
少しは緩和に向かう。
きっとそうなる気がします。
皆の、協力振りを見ていて
結構、強くそれを感じています。
はじめはみんな戸惑っていたけれど
今後、それが当たり前になるのでしょう。
1人1人のちょっとした協力で
街全体が動いていく。
少しずつだが変わっていく。
そんな様子を見ることができて
なんだか、ありがたい限り。
ついついイラっとすると
ああだこうだ、と
文句を言いたくなります。
てか言ってしまうことがあります。
他のせいにしてしまいます。
環境だとか、他人のせいに。
いわゆる 他責ってやつ。
でも、今回の
バスシステムの変更の動きでは
当然、そういう声も
少なからずあるでしょう。
しかし、その中で
自分ができることをやる。
それを一人一人が実践する。
自責に動いてる気がします。
それで、地域が国が大きく変わっていく。
不平をデモで訴えるだけでなく
一人一人が行動を変える。
(デモも立派な行動ですが、)
それで解決できることがある。
それを見せてもらってる気がします。
なんだか素敵です。
ある意味で、このやり方は
ミャンマーならでは、なのかも。
過去の軍事政権が
エイヤッといろんなことを
急に変えてきた歴史があるかと。
それに順応できる国民性が
今回の背景には
多少なりともあるように思います。
ネガティブに捉えることもできますが
今回の動きを見ていると
あれがあったからこそ、
とも言える気がします。
とはいえ、当時の環境は
想像できないくらいだった
のでしょうけれど。
自分ができることをやる。
それしかありません。
とやかく言ってても仕方ありません。
ルールに従いつつも
そのルールの合間で
各自ができることをやる。
そして
皆でいい方向に向かっていく。
結局そこが大事なのかな、と。
やっぱり目指す先が大切なのかな、と。
みんなで変わっていく感じ
私はやっぱり好きです。
そして、今
そのタイミングにあるミャンマーが好きです。
改めてそう感じました。
P.S.
ちなみに、本日はじめて新バスに乗車。
アプリをダウンロードして
それを使いながらバス路線を調べました。
朝8時半前だったので
それほど混んでなくバスはエアコンバス。
そして料金は200ks。
警察官がそこかしこのバス停にいて
見張っているので
バス停で無駄に待つこともなくて
時間帯的に早かったのもあり
渋滞もなくてスムーズに動けました。
これが常態化したら素敵。
そう感じました。
まだまだどうなるかわかりませんが
日に日に改善されてる様子。
日常的に
綺麗なエアコンバスに乗れて
渋滞もなくスムーズに
かつ安価で移動できる。
そんな世界がやってくるのか?
と、期待したいところ。
次の一手として
タクシーの台数削減にも着手。
そんなニュースもあります。(こちら)
渋滞が経済に与える影響は相当大きいようです。
ヤンゴンが経済的にも
魅力的な国になるためにも
さらなる渋滞緩和に期待!
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