「?」からすべてがはじまる。
長く読まれるような残る文章を書く。
そんなテーマで参加したセミナー。
意図的に参加した久々の場だったが
そこにあったのは
「待たせてでも品質にこだわれ」のメッセージ。
改めて頭の整理になり、タメになった。
オススメです!
「書く」スタンス
昨日は、
ライティングのプロの話を聞きにいった。
正直、参加する前までは
存在すら把握していなかったのだが
その記事は目にしたことがあった。
売国奴、恩知らず、裏切り者、“二度と日本に戻ってくるな”から始まった野茂英雄の挑戦「いつの時代も批判するのは、チャレンジしてない奴だよね。」
孫正義「なぜ私が創業2年間は一切営業活動をしなかったのか。一生懸命働くのではなく、”一所懸命”に働け。」
こういった記事を書かれている方で
お話をされたのは
リーディング&カンパニー株式会社
http://lrandcom.com/
代表取締役 夏目 力 さん。
友人からの紹介を受けて参加した。
紹介してくれたのは「上田修司さん」
「質問」を通じて課題や強みや
自身の奥底にある想いを引き出す
ビジネスコンサルを提供し、ITにも強い方。
朝カフェする中で
「夏目力さんのセミナー、ここ最近で1番よかった!」
なんて話が出てきたので、
その場で検索してみたところ
翌日の夜にセミナーがある事がわかり
うまくスケジュールも空いてたので
「これは行くしかない!」
と、参加してきた。
夏目さんの書く記事は
数十万PVを稼ぎ、3年経った今でも
月5万近くのアクセスがあるような記事。
一言でいえば
徹底的に中身にこだわり抜いたもの。
どうやらお話によれば
記事1本書くために
本 20冊程度を買い込み、ザッと目を通し
35時間〜45時間ほど時間を掛けて
書き上げるのだという。
コンテンツへのこだわりが半端ない。
それはセミナーの中の言葉の端々から感じられた。
私自身も、表現することが好きで
ブログを書き続けている。
「書く」ことは意識しているが
「何書こうかな」と考えながら
無理矢理毎日 捻り出してる感じだ。
後ほど登場するが
夏目さんに言わせれば「最悪」だ。
とはいえ
「書く」ことは大切だと思っている。
ブログを書く、日記を書く などなど
やってない人がいれば
強くお勧めをする。
「どんな風に書くかというのは、
どんな風に生きるかというのとだいたい同じだ」
村上春樹さんは、そう述べている。
数々のベストセラーを生み出す
ブックライターの上阪徹さん は
「書いて生きていく」
と語っている。
こんな本も最近出された。
嫌われる勇気の 古賀さんも
それっぽい事を言っていたが
ちょっと探しても出てこない。残念。。
私自身はブログを書いているが
今後は「書いて生きる」ことも意識し
ライティングも収入源の1つとしていきたい。
と、そうも考えている。
そのため「本を書く」技術・マインドを学ぶため
先述の上阪 徹さんのブックライター養成塾
にも参加させていただいた。
また今回のセミナーも
「書くスタンスを学ぶため」と考え参加した。
ふと、セミナー前の待ち時間に
芥川賞作品「コンビニ人間」を読みながら
「意図」を持って参加したセミナーは
結構 久しぶりだなぁ、と
なんだかそんな事を感じながら
心地よい感覚で参加してきた。
これまで参加したセミナーでも
当然、得るものはあったけど
”なんとなく参加”したセミナーばかりだったな
と自分のバカさにちょっと笑えたりもした。。
きっかけは「?」
夏目さんのこだわりは
セミナーの中で夏目さんが語っていた
私の中で響いた言葉たちを紹介したい。
・とりあえず 70%の質でも毎日出す。
というのが主流の今。
意識してるのは500%のクオリティー。
だから時間を掛けて仕上げる。
・何を書こうかな? と 考える時点で終わってる。
「何を立証するか(命題)」を考えている。
「?」を「!」にする。
・マーケッターの仕事は
ユーザーに口を開かせる事である。
※おれはそうは思わない。等 言わせるのが仕事。
・「?」からすべてがはじまる。
業界の「?」を見つけて、世の中に投げる。
・20%の反対意見が自分の中にあっても
そのことについては文章では触れない。
200:0で「A」です、と言い切る。
その方がユーザーは口を開く。
まだまだあるが、私の言いたい事を言うためには
これくらいの引用で抑えておきたい。
「?」を「!」にする。
そんな言い方をされていた。
つまり きっかけは「?」である。
疑問・質問がポイントである。
私はそう捉えた。
アインシュタインがこう言っている。
大切なのは、疑問を持ち続けることだ。
神聖な好奇心を失ってはならない。
そして、こうも語っている。
もし自分が死にそうな状況になって、
助かる方法を考えるのに1時間あるとしたら、
最初の55分は、適切な質問を探すのに費やすだろう
また質問をテーマに活動を展開され
本も何冊も書かれているマツダミヒロさんは
上質な質問が、上質な人生を創る。
と語っている。
先述の上田修司さんは、コンサル時に
「質問」の要素も強く取り込んでいる。
あの超 有名コンサルタント大前研一さんも
「質問する力」こそが
人生やビジネスにとって最大の武器になる。
そう語っている。
つまり
疑問・質問を通して人は考え
質問をする力、疑問を持つ力こそが
武器であり、力である。疑問があるから、思考がはじまり
すべてのはじまりは疑問から。
お客様は待たせよ。は正しいのか?
街中で「?」が浮かんだら
その疑問を考えてみる。
ここがスタート地点だ。
例えば
スタバにはすごい行列なのに
その隣の珈琲屋さんはガラガラ。
そんな光景を目にしたとする。
ゾッとするような行列を想像下さい。
緑で少し癒されますが、ゾッとします。。
「?」が浮かぶだろう。
なぜスタバは〜?という感じに。
ここから思考が開始する。
ただそれをそのままタイトルにするのは
「バカ」だと夏目さんは語ってもいた。
そこから更に思考するのだ
スタバだけではなく「行列」はできる。
・行列をつくらない工夫を、なぜしないのか?
・実は店員が集まらない理由を抱えているのでは?
・行列がある方が人が集まるから
あえて効率悪くしてるのでは?
・行列ができないように オペレーションする方が
結果的には儲かるのではないか?
・ガラガラのお店の方が心地よくないか?
・やはり品質が圧倒的だからか?
・ただの一時的なブームなのか?
なんて具合に「?」からスタートする。
そして 人の意見がぶつかり合う場所を
探し出し「行列」に関しての本を読み
「行列」に関する研究データに触れ
例えば 「お客さんを待たせなさい。」
とかいう記事に落ち着いていくのだ。
本当に言いたいのは
「待たせよ。」ではなくて
待たせるくらい 品質にこだわれ
というメッセージだったりする。
そのメッセージを伝える際に
「とはいえ、オペレーションも大事だよね。」
という意見が頭をもたげてくるが
それは書かないのが夏目さん流。
それでも
「待たせなさい。」と書くからこそ
ユーザーが口を開く。
例えば
・時間の無駄。待たせる店にはおれは行かない。
・言いたい事はわかるがお店の怠慢だ。
・これお店から金もらって書いてるな。
いくらくらい貰えるのかなぁ。・これでまた◯◯に行列ができるな。
とかとか。
これでコンテンツとしては成功なのだ。
なるほど。深い。
夏目さんのスタンスも
品質にこだわり、35時間〜45時間掛ける。
お客様は毎日 まだかまだか と行列をつくるが
品質にこだわり「待たせている」とも言えよう。
私もそれを意識して書いてみよう。
「?」にこだわってみて
ちょっとだけいつもより時間を掛けて。
本20冊は読めないけれど
少し手を掛けて品質をあげよう。
自分の「言いたい事」を言って
口を開かせるコンテンツを書く。
ちょっとだけ意識してみよ。
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