工場見学って行った事ありますか?
Have you made a factory tour ?
先日、私は工場を見てきました。
そこには確かに強さの秘訣がありました。
飛騨の匠の歴史は非常に古く
万葉集(7世紀〜8世紀)にも謳われているのです。
「かにかくに 物は思はじ 飛騨人の
打つ墨縄の ただ一道(ひとみち)に」
一途さの比喩として用いられている。
そんな現場に潜入してきました。
工場見学に行ってみた。
工場見学ってしたことありますか?
ある!
って人と
ある気がするけど覚えてない。
って人と
んー記憶にない。
って人といるかと。
私はあまり記憶にない組。
最近はテレビなんかでも
よく特集やってるんで
そういった場面で
見ているかもしれません。
岐阜の工場見学 だけでもサイトがあり
夏休みの体験としてオススメです。
工場って思ったよりも近くにあって
先日も、テレビで
うなぎの蒲焼き工場とか
うなぎの稚魚を育てる工場とか
やってて
「うおーすげぇ!ここまでやるか!」
なんて感動したものです。
職人の焼き方を再現するような
工場での焼き方の工夫とか。
稚魚のサイズによって
エサの固さを変える仕組みとか
日本の工場のスゴさを実感。
日本の工場ってすげぇなぁ。
なーんて思っていた頃。
色々なご縁が繋がって
木工といえば「飛騨産業」
それくらい強い会社の
工場見学に行ってきました。
この会社は全国的に有名です。
世界にも出ています。
わかりやすいモノでいえば
そんな会社です。(ニュースはこちら。)
他にも
イタリアの国際家具見本市に出展してたり
世界展開も着々と進んでいる会社です。
木を使った
椅子・机・ソファなんかを製造しています。
そんな会社の工場を見せて頂きました。
木材から椅子ができるまで。
そんなに全部、見ていいの?
ってくらい見せてくれました。
※写真も許可をもらって撮影してます。
当たり前なんですけど
はじめはこんな木からスタートです。
よくある「角材」とかです。
例えば椅子の場合。
材料を接着した木材を元にして
軽く 座面を削り出したものをつくる。
それをもう少しばかり「磨く」とこうなります。
各パーツを組み合わせるために穴をあけて
パーツを組み合わせて
着色をする。
そうして 椅子が出来上がるのです。
この椅子を見てわかる通り
椅子の背もたれにあたる部分って
1本の木からできています。
飛騨産業の強さの秘訣
ここがこの飛騨産業の持つ技術。
偶然、テレビで見た事あるんですが
「曲木(まげき)」
というスペシャルな技術。
木を蒸し上げて
その後、曲げていくのです。
そうすると
こんなにも曲がるらしい。
普通にやったら折れます。
そこに技術があるのです。
動画、ありました!
この繊細な木の扱い。
これが家具の美しさの秘訣
なんだろうな、と感じました。
他にも多くの驚きがありました。
これは 施設内のある大型の機械。
奥にある箱型施設の中にある機械は
野球のバット製造にも使われているのだとか。
飛騨産業がそれより先に導入していたのだとか。
まるで3Dプリンターのように
真ん中にある 金型と同じように
左右の木片が削られていく仕組み。
なんともスゴいもんです。。
世界に先駆けて動いている。
こうした動きが強さの秘訣なんだろうな、と。
なんとなくそんな事を感じた次第。
また驚かされたのが
KAIZEN の現場。
工場=KAIZEN みたいな所はありますが
お話によれば
「飛騨にある他の工場の人も参加」して
一緒に KAIZEN に取り組んでいる。
とのこと。
これには 度肝を抜かれました。
そんな地域連携のカタチあるなんて
素敵過ぎるやん! と。
イタリアの話で
「600社が有機的につながって
あらゆるオーダーにタイムリーに応える。」
そんな話がありました。
以前、大前研一さんが話していて
私の中でも腹落ちしてた話。
(参考記事はこちら http://president.jp/articles/-/16629)
産業集積することで優位性を生む。
そんな話でした。
それが この 飛騨の地で 行われている。
なんだか、その事が嬉しいような
ハッとする出来事でした。
敵視するのではなく
地域の中で情報交換をしていって
さらに良いものをお互いにつくっていこう。
そんな経営姿勢も感じる事ができて
尊敬の念を抱きました。
そしてそして
技術の最先端がこちら。
プチ・ショールームに飾られていた
杉のテーブルとかのセット。
めちゃくちゃ美しい。
杉は木が柔らかく、家具向きではない。
これが定説だったそうです。
花粉症だとか色々あるし
問題だらけ のイメージがある方も
少なくないかと思います。
しかし、この杉を圧縮加工する事で
家具にも使えてキレイで丈夫な材料に
変えられるのです。
1番手前のが元の杉材。
それをグッと圧縮しまくる。
左の杉材を圧縮し、4つほど合わせたのが
1番左の茶色っぽいやつ。
これだけ圧縮できるのだという。。
その素材を使ったのが
このテーブルなんだとか。
柾目(まさめ)という
コスト高になるが、反りや収縮などの
狂いが少ない、そんな使い方なのだとか。
それにしても美しい。。
工場を見る、なんて機会はなかなかなく
知り合いのおかげで
今回、工場を見る事が出来ました。
紹介いただいた方と
ご案内いただいた方と
色々なタイミングが重なって
見学することができました。
ありがとうございました!
ちなみに夏休み木工工作イベントが
福岡、東京、大阪、高山で
実施されてるそうですので
ぜひ木の家具に触れてみてください。
https://kitutuki.co.jp/news/7231
プラスチック製だとか
金属製とはまた違った
柔らかい肌触りで
なんだか温かい感じになります。
んー家に飛騨産業の家具があるんですが
こうして現場を見ると
なおさら愛しくなるものです。笑
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