5月7日(日)の午後、ヤンゴンにて
偶然、タクシー配車サービス「OWAY RIDE」を利用した。
彼は、乗車してすぐに
OWAY RIDEのパンフレットを渡してくれた。
そこから、あれこれと
私(KGY)による、ヒアリングタイムが始まった。笑
OWAY RIDE ドライバーの生の声
※内容の90%以上はミャンマー語。
簡単なミャンマー語のみしか使えないので
どうにか、こうにか質問して聞き出した内容だ。
間違いもあるかもしれない、、、
私の運転を担当してくれた
ドライバーは Aung Ko Thu氏。
彼はドライバーとして
約5ヶ月前にOWAY RIDEに登録し、
サービス利用を開始したそうだ。
登録にあたっては、
安全運転・サービスに関するトレーニングの受講が必要となる。
1回4時間のトレーニングを3日間、
その後、同社のサービス利用を開始した。
彼は
「はじめから顧客獲得が順調なわけではなかった。
利用開始当初(5ヶ月前)は、OWAY RIDE経由での
問い合わせは1日2〜3件程度だった。
ほとんどが(従来型の)交渉での乗車だった。
しかし、日を追うごとにOWAY RIDE経由での問い合わせは増え、
今では1日10〜15件程、OWAY RIDE経由の乗車がある。」
と語ってくれた。
乗車の顧客数はかなり多い印象を受けたため
彼の営業時間を訪ねると
「朝8時から夜10時まで12時間ほど、
ほぼ毎日タクシーを運転している。」と答えてくれた。
自由度が高いタクシードライバーの中では、
熱心に働いているドライバーの1人だと、わかった。
アプリを見せてもらったところ、
この5ヶ月でOWAY RIDE利用で
706 もの行程を運転していた。
(OWAY RIDE経由でない乗車は
交渉制なのでわざわざアプリを利用しない。
手数料分が無駄になるからだ。)
この回数をもう少し分解して考えてみると
単純に割り算すると
1ヶ月当たり140回、1日当たり5回乗せている計算になる。
これに合わせて、従来型の「交渉による乗車」が加わる。
最近では「交渉による乗車」は、1日3〜5回程度に減り、
「OWAY RIDE」経由での乗車比率が高まっているようだ。
かなり多い印象を受けた。
「数ヶ月先を考えると、雨季に入るため、
同サービスの利用者は増えていくだろう。
また、さらに長期的に見れば、
確実に利用者は増えていくだろう」とも彼は語った。
同サービスのタクシーは、
3,000台近くが登録されているらしい。
ここは、ちょっと 頭に 「?」が浮かんだ部分。
確かに増えて入るだろうが、それほどいる気はしない。
ほとんど掴まらない事を思えば、余計にそう思う。
乗車率が異常に高くて、追いついてないから、
私は、そう感じているのだろうか?
乗車地・目的地として多いのは、
ショッピングセンターやオフィスビルで、
彼はレーダン地区でお客様を拾う事が多いそうだ。
ちなみに、初乗り運賃は1,500MMK、
1キロ毎に270MMKが加算される仕組みだとか。
ドライバーは、OWAY RIDEのシステム使用料として
収入の10%を支払う義務がある。
稼いでいるドライバーも、そうでないドライバーでも、
その支払い比率は変わらないそうだ。
優遇ドライバー制度等はないようだ。
なんとも興味深い 情報であった。
もっともっと多くの OWAY RIDEドライバーに
話を聞きたいが、それ以来、なかなか捕まらない。。
※生の声を伝えるための情報であり、
1人のドライバーからのヒアリングに基づいた記事であるため、
正確さには欠ける点は付け加えておきたい。
どこが抜け出すのか?
個人的に感じたこと。
今、ヤンゴンのタクシー業界は厳しい競争に晒されている。
UBER が あっという間に事業を開始したが
今後は、地場大手の CB BANK とコラボした動きもあるようだ。
※偶然、今日 レートを見ようとして発見
今後の展開も非常に気になる。
他にも、一番古くからタクシー配車を手掛ける
Hello Cabsは、最近になって、
額は明らかにしていないが追加の資金調達をした。
同サービスは、2014年に Young Ni Oo社
Strategic Development International Holdings社(SDI)
GAP VC(シンガポール会社)
から初期投資を受けてサービス提供を開始しているが
ここに来ての追加投資は、不気味でもある。
また Grabタクシーも既に進出済。
ここから、どこが抜け出すのか?
気になるところである。
タクシー配車サービスの肝は
・配車サービス利用者数の増加
・タクシードライバーの量と質の確保
の2点にあるだろう。
いくらお客様が増えても
利便性が悪く、利用が伸びなければ意味がない。
最近、OWAY RIDEを使おうと試みるも
5分ほど待っていたにも関わらず
キャンセルされたこともある等
まだまだ利便性や信用性に課題は残る。
またミャンマーならでは、の課題として
通信環境が悪い場所では
アプリが開けなかったりする。
通信環境問題はさておき、
タクシーの数がもっと多ければ
利便性も上がるだろう。
ただ、素行の悪いドライバーも
少なからず存在するため、
そうしたドライバーが
ブランド価値を落とさないように
質にも配慮する必要もある。
苦情申出システムがあるから
随分と悪いドライバーにあたる確率は
低くなるだろう、と思われるが、、、
またドライバーからすれば、
気になるのは「実入り」である。
いくら、儲かるのか、だ。
・多くのお客様が獲得できるのはどのサービスか?
・サービス利用の手数料はいくらなのか?
この2点が鍵を握るだろう。
いくらお客様が多くなっても、それ以上に
儲けを持ってかれては困る。
この手数料の設定も鍵を握る。
こうした様々な要因を考慮した
お客様の獲得・維持 と ドライバーの確保 に対する
各社の戦略からも目が離せない。
こうした競争を通じて
移動が快適になれば、利用者的には万々歳。
にしても
ヤンゴンの成長スピードは早い。
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