「モモ」を久々に読んだ。
1973年に書かれた児童文学の名著だ。
今回は
コーチング的な視点で
読んだのだが
また違う気づきがあった。
モモを勧めた子から届いた LINE
この本は
めちゃくちゃいい本なので
これまでも折に触れて
たくさんの方に薦めてきた。
過去にブログにもしている。
https://melt-myself.com/momo20160323
つい最近だと
年末年始にミャンマー来てた
30歳くらいの女性に勧めた。
遊びに来られてて
これからの人生の歩み方を悩んでいた。
・今の仕事を辞めようか
・世界一周をしようか
・ミャンマーに来ようか
みたいな
様々な悩みと直面していた。
んで、色々と話した。
帰り際に
読書は普段あまりしないけど
オススメの本ないですか?
と、言われたので
あまり読書しない人でも
読みやすい
「モモ」をおすすめした。
1973年(!)の作品と古いが
児童文学なので読みやすく
中身もめちゃくちゃ良い。
それから10日ほどして
こんな返信が、、、!
私の返信が雑なのは
さておきw
かなり心が動いたっぽい。
紹介者冥利に尽きる。
で、これ以来
「あーまた モモ 読もう」
ってなってた。
が、優先順位は後回し。。
ところが
2週間ほど前
コーチング講座の中で
傾聴の話の流れから
「モモ読んでみてください」
なんて話があったので
記憶が繋がったので
新たな気付きを求めて
読んでみることにした。
コーチングを学びつつ読むと
新たな気づきがたくさん!
どうやら
モモ は 名コーチ のようだ。
あと、そもそも
内容がやっぱり深い。
「時間」をテーマにした本で
忙しい、と 思ってる人、
マジで読んだらいいと思う。
紹介したい部分が
あり過ぎるのだが
「コーチング的な視点」で
刺さる部分だけに絞って
紹介してみる。
まず、これである。
ちょっと後半部分の抜粋だが
・モモはただジジをじっと見つめました。ジジが病気だということ、死の病にむしばまれているということが、よくわかりました。灰色の男たちがかげで糸をひいているのではないか、そんな気がします。でもジジになんとかしようという意志がぜんぜんないいじょう、力になってあげようにも、モモにはどうしていいかわかりません
コーチャブルな人 でないと
コーチングは難しいって話。
これは、コーチングの基礎。
何か課題をクリアしたい、とか
そういう意図がない人だと
コーチングは成り立たないのです。
こんな感じで、気付きたくさんなので
ちょっとずつ抜粋して紹介します!
話を聴く姿勢
・モモが役にたつことをまだ知らない人がいると、みんなはこう言ってあげたものです。「モモのところに行ってごらん!」
・小さなモモにできたこと、それはほかでもありません、あいての話を聞くことでした。
・ほんとうに聞くことのできる人は、めったにいないものです。そしてこのてんでモモは、それこそほかにはれいのないすばらしい才能をもっていたのです。
・モモに話を聞いてもらっていると、ばかな人にもきゅうにまともな考えがうかんできます。モモがそういう考えをひきだすようなことを言ったり質問したりした、というわけではないのです。ただじっとすわって、注意ぶかくきいているだけです。その大きな黒い目は、あいてをじっと見つめています。するとあいてには、じぶんのどこにそんなものがひそんでいたかとおどろくような考えが、すうっとうかびあがってくるのです。
・言うまでもないことですが、あいてがおとなであれ子どもであれ、話を聞くモモの態度にはすこしのちがいもありませんでした。
ここまでの5箇所は
めっちゃ「傾聴」の話。
コーチングの基礎スキル、として
今 学んでいるやつだ。
モモは
聞くことができることで
みんなから頼られている、と。
モモに
話を聴いてもらうだけで
内側からアイディアが
湧き上がってくる。
これ、すごくないですか?!
これ、マジで名コーチの対応。
きっと、傾聴スキルが
鬼のように高いのだろう。
そして
聴いてもらった人が
次から次へと知人を紹介する。
信頼度が高いからこそなせる技。
素晴らしいコーチだ。
・人形がなにも言いさえしなければ、モモがかわりにこたえてあげられますから、すてきな会話がすすむでしょうが、ビビガールときたら、なまじっか口をきくせいで、かえって話をみんなぶちこわしてしまうのです
コーチが聴くことを邪魔すると
話し手は、会話がしにくいのだ。
ただただ聴く事も大事なのだ。
ついつい口出ししたくなるけども。
・あの子がわたくしの話をきく聞き方は、わたくしからなにもかも吐きださせてしまうような一種独特の聞き方なのです。どうしてそういうことになってしまったのか、わたくしはじぶんでもわかりません
傾聴のスキルがとんでもないらしい。
何もかもを吐き出させてしまうほどに
人間関係構築スキルと傾聴スキルが
とんでもなく高い。
なぜか話したくなってしまう。
これって、本当にすごいことだ。
そして、これは1つの理想形。
コーチとしての心構え・やりがい
・人間はひとりひとりがそれぞれじぶんの時間をもっている。そしてこの時間は、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ、生きた時間でいられるのだよ
・人間はじぶんの時間をどうするかは、じぶんできめなくてはならないからだよ。だから時間をぬすまれないように守ることだって、じぶんでやらなくてはいけない。わたしにできることは、時間をわけてやることだけだ
これ、めっちゃコーチの仕事。
時間をわけてあげて
クライアントさんが
時間をどう扱うかを決めるために
話を聞いてあげる。
コーチングの時間に対する
心構えとして大切にしたい。
何かアドバイスするのではなく
相手の話を引き出すのだ。
ちょっと話はズレるが
クライアントから
引き出してる言葉が
また魅力的である。
・「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」
またひと休みして、考えこみ、それから、
「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃあだめなんだ。」
そしてまた長い休みをとってから、
「ひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶおわっとる。どうやってやりとげたかは、じぶんでもわからんし、息もきれてない。」
ペッポはひとりうなずいて、こうむすびます。
「これがだいじなんだ。」
これは、クライアント(?)の言葉だが
「気がついたときには」
「ぜんぶおわっとる」
「じぶんでもわからん」
こういう境地にクライアントを連れていけると
コーチ冥利に尽きるんだろうなぁ
なんて思わされる。
・見こみがほんのすこしでもあるなら、すくなくともやってみるだけはやらなければなりません。そこまで考えてきたとき、モモはきゅうにじぶんのなかにふしぎな変化がおこったのを感じました。不安と心ぼそさがはげしくなってその極にたっしたとき、その感情はとつぜんに正反対のものに変わってしまったのです。不安は消えました。勇気と自信がみなぎり、この世のどんなおそろしいものがあいてでも負けるものか、という気もちになりました。というよりはむしろ、じぶんにどんなことがふりかかろうと、そんなことはちっとも気にかからなくなったのです。
コーチングをして
クライアントにスイッチが入った瞬間が
こんな感じなのかな?と思ったり。
なんとなく ボヤッとしてたものが
言語化できて
カチッとスイッチ 入る経験って
なんかありますよね。
にしても
本当、コーチング視点で
モモに触れたら
これまた学びが深かった。
これができるのがコーチなのかな。
「モモ」になる。
なんだか、良いなぁ。
コーチング学んでる人は
モモを読んだらいいと思います!
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