送別会、そして、歓迎会。
ヤンゴンで、そんな場に
お邪魔させてもらった。
何人か、が去り
何人か、が新たに加わる。
人の動き、というわかりやすい
「変化」について私が思っていること。
春は出会いと別れの季節
この時期3月、4月は日本では春。
日本では出会いと別れの季節だ。
小中高大、共に
卒業&入学の季節。
社会人になってからも
転勤の季節。
だから3月、4月は
出会いと別れの季節。
そんなイメージが強い。
桜を見ると、どこか切なくなる。
日本生命時代は
特に多くの
出会いと別れに立ち会った。
2〜3年に一度の転勤が基本。
そんな暗黙(公式?)ルールがあった。
中には、1部署に
5年以上いる人もいたが
それはごく一部。
ほとんどは
2〜3年で異動していく。
私は、退職直前まで
1つの部署に5年弱在籍した少数派。
だからこそ
多くの、本当に多くの人を
見送る立場になった。
上司が、先輩が、後輩が
どんどんどんどん
入れ替わっていった。
なんとも不思議な感覚だった。
その時々には
寂しさを感じていた。
もう近くで働く事はないんだ、と。
この人からアドバイスを受けることは
なくなってしまうんだ、と。
そこには寂しさがあった。
しかし、その別れの翌日には
次なる出会いがやってくる。
会社組織なので
人員補充があるのだ。
誰かが去った代わりに
次の誰かがやってくるのだ。
このままでいいんじゃない?は嫌い。
組織として
仕事を回す上で必要だから
そうした仕組みになっている。
良くも悪くも
業務の見直しとかはほぼせず
これまでの業務内容を踏襲し
いなくなるAさんがやっていた仕事を
そのままBさんに引き継がせる。
そんな選択を取りがち。
会社組織であれば
その人件費が組織に
そのまま乗っかることはない。
人が減ってしまえば
一人当たりの業務量は
一時的には増える。
一人ひとりの負荷は増す。
だから人を減らす選択は
よほどじゃない限りない。
しかし、長期でみれば
人が減る良さはある。
一時的にでも、負荷が増せば
負荷を減らそうと考えて
新たな工夫が生まれる。
(あまりに負荷が増えると
思考停止状態に陥るが、、、)
そして
結果的に、ムダが省かれ
効率があがったりする。
だいたい、そういうものだ。
だから
人の入れ替わり(変化)は
あった方がいい。
私はそう思っている。
何かしらの変化があれば
その変化に対応すべく
人は、思考を変え
行動を変える。
何も変化がなければ
そのままを選びがちだ。
そういうものなのだ。
脳は保守的にできている。
今のまま を求めるし
変化 を嫌いがちだ。
スイッチング・コストが掛かることを
多くの人は嫌う。
「ま、このままでいいんじゃない!」
と、やりがちだ。
変更して失敗するリスクを避けたい。
そんな想いもあるのだろうけれど、、
でも、私はそれが嫌いだ。
自分自身の生活も業務も含めて
ドンドン変化を起こしていきたい派。
変化のない日々を過ごすのは
ただ死を待つだけのような
そんな感覚になるのだ。
変化が、次なる動きを生み出す
変化 が あれば
脳は 動き出す。
そこから行動が生まれ、
それに紐付いた
次なる動きが生まれる。
だからこそ
変化 を 自ら生み出すこと
は、とてつもなく重要だ。
リクルートの旧・社訓として知られる
「自ら機会を創り出し
機会によって自らを変えよ」
やっぱり、この精神は素晴らしい。
高杉晋作の言葉として知られる
「面白き事もなき世を面白く」
これもまた
似たようなものじゃないか、と。
部屋の中でじっとしていても何も起きない。
部屋から一歩外に出れば
何かが起きるかもしれない。
(けど、何も起きないかもしれない)
自分の外側に一歩踏み出す。
勇気を振り絞って
一歩を踏み出してみれば
何かしらの変化が起きる。
(確かに、面倒だけど!)
その変化が
自分に刺激を与え
周囲に刺激を与え
気付いたら
全く違う場所にいた。
ってことになる。
動いてなければ
こんなことは
まず間違いなく起きない。
ライフネット生命の出口さんは
賢くなるために大切なのは
「人、本、旅」と口にする。(ライフネットジャーナル)
大前研一さんは
自分を変革する3つの方法として
「時間配分、住む場所、付き合う人」
と口にする。(プレジデントオンライン)
どちらを見ても
「今ある環境の外側に触れなさい。」
って事じゃないか、と思う。
今までと同じ
これまでと変わらない生活
その繰り返しだけでは
変化もなければ、賢くもならない。
そういうことだ。
だからこそ
変化や刺激はある方がいい。
出口さんも大前さんも言っているように
変化の鍵を握るのは「人」。
人の異動は
わかりやすく変化を与える。
去る人、来る人、両方いる。
寂しさは、やっぱりある。
しかし、不可逆的な動きだ。
戻ることはできないのだ。
であれば、どうするか?
変化を前向きに捉えて
次なるステップへと
進んでいくしかないのだ。
人の異動等を含めて
変化の多い季節だからこそ
変化を楽しんでいこう。
むしろ
自ら変化を生み出していこう。
コメントを残す