昨日、タイから来ていた方と
お話をしていて
めちゃくちゃ面白い視点だったので
ぜひともシェアしておきたい。
そろそろ
ミャンマー来るんちゃう?
ってお話。
カンボジアがしんどいらしい
その方は
2週間前にカンボジアへ行き
今回、ミャンマーに来られた。
その感想として
圧倒的に
ミャンマーに追い風が吹いている
との事だった。
あくまでもその方の感想であり
それを受けた私の意見だが。
どうやら
カンボジアはしんどいらしい。
理由は以下の3つ
1.総選挙
2.特恵関税見直し
3.中国減退
1,総選挙の公平性に疑問
カンボジアは
7月29日の総選挙で
与党が全議席を獲得した。
全議席、100%与党である。
これより
事実上の一党独裁に。
その事により
「自由・公正とは呼べない」
「民主主義が危うい」
など と言われ
批判の声が多く出ているらしい。
米国や欧州連合も
公平性を疑問視するに至っている。
2,特恵関税見直し?
ミャンマーでも
ロヒンギャ問題に関連して
特恵関税見直し
に関する話題がのぼっていたが
今のところは先延ばし。
しかし、カンボジアでは
12ヶ月かけて制度について
適用継続か停止かを決定する。
そして
かなりネガティブな方向に
流れそうなのだ、とか。。
もしそうなれば
輸出産業はかなり厳しくなる。
3,米中貿易摩擦で中国が、、
カンボジアは、中国どっぷり。
中国から援助を受けまくり
中国手動の開発が進み、
中国企業の進出も増えている。
特恵関税が適用されるため
中国から原料を輸入し、
カンボジアで加工して
欧米に輸出する、といった
工場も増えているようだ。
カンボジアは
どっぷり中国に依存している。
そして、中国は米中貿易摩擦で
少しばかり苦しい状況にある。
そんな中で、頼みの綱の
特恵関税の適用がなくなれば
カンボジアで事業を展開する
中国の輸出産業にとって痛手。
米中貿易摩擦は
中国と関係を深めている国にも
大きな影響を及ぼしているのだ。
カンボジアがちょっとばかり
苦しい状況に置かれている。
ということが
少しはわかって頂けただろうか。
トヨタが選んだのは「ミャンマー」
そして、直近のダメ押しが
「トヨタのミャンマー進出」
だと。
順番的には「カンボジア」と
思っていた人達もいて
トヨタの進出をある程度見込みつつ
仕込んでいた企業もあったはず。
そんな中でトヨタが選んだのは
「ミャンマー」。
トヨタが進出する
ともなれば、
国が変わる可能性すらある。
トヨタが
カンボジアでなく
ミャンマーを選んだ。
これってのは
めちゃくちゃ大きな分岐点。
トヨタがやってくる、となれば
ミャンマーで自動車産業が
一大産業になる可能性もある。
もちろん、これから
自動運転技術なども進歩して
自動車産業自体が、、、
なんてリスクもゼロではないが、
巨大企業がミャンマーに来る。
このインパクトはすごい。
裾野産業が
どんどんやってくる可能性がある。
逆に、カンボジアで
自動車産業の発展を見込んで
投資をしてきた企業からすると
かなり厳しい展開。
出し抜かれた感は
カンボジア的にはかなり辛い。
あれから5年
2014〜2015年頃に
一度、プチミャンマーブームがあった。
当時、日系人材紹介会社にいたので
視察組とめちゃくちゃ多く会った。
2年 2,000人である。
その頃、ミャンマー視察に来て
「5年〜10年後だなー」
って言ってた人達の中には
トヨタのミャンマー進出報道を見て
「そうも言ってられなくなったぞ」
なんて話だったりもするわけです。
日本本社から
「もう一度、ミャンマー見てこい」
なんて話もあるんじゃないか、と。
それくらい
「トヨタインパクト」は大きい。
で、さらにいえば
2014年頃に視察来た方からすると
ちょうど
あれから5年のタイミング
でもあるわけです。
※5年以上前のティラワである。
どうしても
ミャンマーだけ見ていると
なんだか景気がなぁ、、、
なんて感じに思いがち。
停電もあるし
電気代もあがるし
雨季でテンション下がるし
みたいな感じですが
ちょっと
引いて見てみれば
意外といい時期に入ってきている
のかもしれませんね。
なーんてお話です。
ちょうど
バガンが世界遺産認定されて
「ミャンマー観光」にも
光が射し込もうとしてますが
経済面においても
意外と いいのかも。
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