では、最後に
あなたがこの映画にかける
情熱を伝えてください。
その質問に対して熱く語っていた。
その後
監督と固い握手を交わして
オーディション会場を後にした。
ホッとしたような
何かやり残した事があるような
でも高揚した気分で。
仲間が待つ控室に戻り
ようやく肩の荷が下りて
ついニヤニヤした。
ここに至るまでの道のり
思い起こせば
ここに来るまで
約1ヶ月半。
あっという間だったけど
なんとも長い1ヶ月半。
とはいえ、今日のは
1次オーディション。
なんだったら
まだはじまってもいない。
いきなり何の事だ?
と、思う人がほとんどだろう。
25日、
とある映画のオーディションを
受けてきた。
人生で初めてのオーディション。
「何とかして関わりたい」
「どんな役でもいいから出たい」
「情熱とミャンマー愛は強い」
そんな想いで臨んだのだ。
実は、オーディションに至るまで
少しばかりストーリーがある。
遡ること1ヶ月半前。
7月17日
「日本人 10名を役者として募集。
1日200ドル支払います。」
これを見て、すぐに連絡をした。
返信もすぐにやってきた。
タケちゃんが窓口担当に。
撮影 は 2回。
8月 10−13日。
8月後半 約1週間。
ざっくり考えて 11日。
2,200ドルが入る計算だ。
それ以上に
なんだか面白そう!
てことで
仲間みんなで
「みんなで映画に出ようぜ!」
と、超盛り上がり
「申し込んどいたよ!」
ってな具合で、すぐに申し込んだ。
10人も集まらないだろう。
間違いなく出られるだろうな。
ギャラ 2,000ドル以上
稼げるから、みんなで遊ぼう!
なんて盛り上がっていた。
17日 に申込を終えた後
「2日後(19日)に返信します。」
と言われるも連絡がない。
2日ほど待っていたら
「24日に監督に確認して連絡する。」
と返信あり。
24日を過ぎるも連絡がなく
進捗を聞くと
「来週に連絡するから待ってくれ。」
と、またも先延ばし。。
また連絡がない。
30日に進捗を聞くと
「8月2日、監督とのミーティングで決まる。」
と、連絡が来る。
そして、
迎えた 8月3日
「悪い知らせだ。
映画はキャンセルだ。」
ま、まさ、まさか、、、涙
諦めるしかなかった。
映画出演機会と、お金を得る機会が
なくなってしまったわけだ。
日程ガッツリ 空けてたのに。。
我々はガッカリした。
失望していた。
やさぐれた。
「なんだよ!」と。
しかし、ここで話は終わらない。。。
朗報は突然に!
本気度をいかに伝えるか
8月6日
知人のFacebook投稿。
「映画俳優募集」の案内。
すぐに
前回申し込みをした
仲間の中でシェアされた。
今回の案件は、
条件がめちゃくちゃ細かくなっているw
・ミャンマー在住男性
・英語が苦手でない
・年齢は 40〜50代がベスト
・撮影期間は 1ヶ月
・権威ある映画に出る熱意、意欲がある
・身長 167〜168センチ
ただ設定はどうやら前回の案件と近い。
「きっと同じ映画だろう。」
「仕切り直しになったのだろう。」
そう判断して、見てみると
まさかの担当者が知り合い、、、?
そこで追加の情報収集することに。
ちょうど タイミングもハマり
運とか縁とか見事なほどに重なった。
その担当者(てか友達)と
会えることになったので
「ぜひプレゼンさせていただこう」
「我々のパッションを伝えよう」
そうして、我々チームは立ち上がった。
プレゼン資料のネタ集めがはじまる。
・人材獲得の難しさ。
・当時の時代背景に照らし合わせた
適切な条件の提案など
当時の背景をさらに深ぼる。
階級ごとの年齢など。
とはいえ、
こういう条件だったら?
みたいな部分も調べて共有し合う。
大佐だと年齢が高め。
英語ってことは通訳官?
どんな役が求められているのか?
まさか
こんなパターンもあるのか?
なんて辺りを一気にまとめる。
そして伝えるメッセージはただ1つ。
我々は いつでもスタンバイできている。
情熱はハンパない。
時間もつくれる。
ぜひ、映画に出たいんだ!
そんな事を、本気でアピール。
プレゼンをさせていただいた。
さらには
ヤンゴン在住の
プロカメラマンにお願いして
申し込み用の写真撮影をした。
ガチの写真は、こんな感じだ。
我々の熱意におされて
映画についての説明会も開催され
我々の仲間ばかりが集ったw
映画の説明を聞いて
さらに胸が高まった。
「なんとしても関わりたい。」
と。
そして、、、
我々のパッションが
伝わったおかげなのか
オーディションに
呼んでもらえることに!
オーディション当日はいかに?
オーディションのリストを見ると
メンバーは
我々の仲間がメイン。
このためだけに
日本から駆けつけた変人 2人もいたw
時間は 1人 20分。
私の場合、
もちろん
事前に想定問答を考えた。
(間違いなくみんなやってる。)
・自己紹介してください。
・演技経験はありますか?
・なぜ出演したいのか?
・スケジュールは空けられますか?
・歴史に興味はありますか?
この辺りは 事前に回答を考え
英語でも ワードを調べて
対応できるようにしておいた。
そして
当時のことが書かれた本を
再度読み返した。
本気だった。
オーディション当日。
場所がわかりにくくて
めちゃくちゃ迷った。
が、なんとか時間通りに到着。
仲間内で、情報をシェアして
みんなが辿り着けるよう
サポートし合う。
素晴らしきチームワーク。
私の順番は全体の3番目。
「何を聞かれたのか?」
なんて話を 前の人達に
ヒアリングしたが
「ただ雑談してただけ」
との回答。
まじか。。。
そして 全編 英語らしい。。
そして
自分の番がやってきた。
想定問答集通りの質問から
まさかの質問まで
幾つかあったのだが
あっという間に20分が終わった。
ただただ情熱を伝えた。
「ミャンマーと日本を繋ぐ」
その想いでできることをしたい、と。
ただただ、ただただ
パッションを訴え続けた 20分。
夢中だった。
自分の番が終わり
次の人達に情報をシェア。
質問されたものをすべて共有。
ホッと一息。
その後、仲間のオーディション終わり待ち。
なぜか他のメンバーは
・歌が聞こえてきたり
・怒鳴り声が聞こえてきたり
・笑い声が聞こえてきたり
途中から、様相が変わったw
はじめ3人までは
会話がメインだったのに
ある人が歌ってから
大きく潮目が変わったらしいw
そんな話をワイワイやりながら
待っていたら
記念撮影もさせてもらった。
オーディションの日が終わった。
長い長い1ヶ月半だった。
すべては
7月17日からはじまっていた。
あの投稿からはじまり
キャンセルの憂き目に合い、
凹んでいたところ
新たなチャンスに恵まれたのだ。
こんなチャンス、逃すわけにはいかない。
なんとか関わりたい!
そんな想いで動いている。
にしても
1ヶ月半を振り返ると笑えるw
色々あったな、まじでw
楽しすぎた。
まだまだこれから。
第2章へ、続く、、、?
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