KGYの拡げたミャンマーネットワークから企画・提供。
絶賛! ミャンマー語勉強中の日本人による
ミャンマー新聞翻訳、不定期掲載シリーズ、第23弾。
【ミャンマーニュース#023】水祭り期間中、消火ホースなどで水をかけている者に法的措置
水祭り舞台設置委員会は、
今年の水祭り期間中、通行人に
ケガをさせるような水圧の強いホースで
水をかけているのを発見した場合、
法的措置をとると警告した。
昨年の水祭りでは、
一部の舞台で消火ホースや洗車ホースなどの
水圧の強いホースを使って水をまき、
多くの通行人にケガを負わせる
という問題が発生。
また、排水溝などの汚い水や
洗剤を混ぜた水を使ったり、
氷や熱湯をまくなど、秩序を乱す行為も多数みられた。
ヤンゴンのある住民は
「水祭りの時期は気温が高く、
露出の多い服装で出歩く人が多い。
強い水圧で肌に直接水をかけられると非常に危険。
私は去年の水祭りで、
立っていることができなくなるまで
洗車ホースで足に水をかけ続けられた」
と話した。
(3月17日発行 Democracy Today)
水祭りに法的措置って、どゆこと?
水祭りってなんやねん。
って方もいるかと思います。
水祭りとは、
ミャンマー新年をお祝いし
開催される大きなお祭りです。
時期的には4月15日頃が
ミャンマー新年にあたり
その前に水祭りがあります。
(今年は17日だそうです。)
ちなみに今年は閏年なので、
新年の前が1日長い!
わかりやすい例を挙げれば
タイのソンクランとほぼ一緒。
で、このお祭りは
ただ水を掛け合うと思ってる方が
多いかもしれませんが、
「旧年の悪いものを水に流し
新しい年を迎えよう」
というコンセプトで
日本でいう元旦前の数日間に渡り、
お互いに水を掛け合います。
オフィスでもペットボトルの水を
ちょっとだけ掛けてみたり。
水祭り前はそんなムードになります。
それは(きっと)相手のためを思っての行為。
相手の悪いものを流してやったから
これは功徳を積んだことになる。
的な発想なのかもしれないが、、、
が、この水掛け合いが
新年直前の水祭り中はすごいそうです。
(実際には、私は参加した事ないので
厳密には「すごいらしい」です。)
まずステージが建設されます。
結構、立派なステージです。
まさに水祭りのためだけのステージ。
で、そこには多くの歌手とかも来ます。
超一流有名歌手も勢揃いです。
で、歌手の歌を楽しみながら
みんなで水を掛け合う、とからしい。
完全にイベント化されてます。
歌手も当然、観客に向って
水を掛けたりします。
ステージから水を掛けたり。
通りすがりのトラックの荷台から
水が掛けられたり。
歩いてたら道端の子供に
水を掛けられたり。
あらゆる場面で水掛けられるので
携帯とか防水対策なしで行ったら
まじで やられるらしいのです。
さらには
イベントでハメを外して
例年 色々な事件が発生してるので
規制が強化された模様です。
それが今回の
強い水圧は危ないからダメ!
というやつだそうです。
確かに度を超してしまうと
事故につながりますもんね。
過去に水祭りに参加された方が
水が汚くて(湖の水だとか、、)
眼に入り結膜炎のような症状が出た、と
話をしていました。
(それを聞いて国外退避を決めました。笑)
氷水でドキッとする、とか
それくらいなら可愛いもんです。
怪我してしまったとか
事故に巻き込まれることになったら
大変です。
お祭りはお祭りとして楽しむのは
大いに結構だと思います。
でも、お祭りの場で怪我をした人にとって
「お祝い事」が一転して「惨事」になっては
たまったもんじゃありません。
というわけで行き過ぎ注意です。
ただ「法的措置」とありますが、
法的に、水圧の高い水を掛けたら、、、
的な規定があるんでしょうか?謎。
それとも、これから法律を
整備するんでしょうか?
どんな法律が適用されるのか
気になるところです。
飛び道具的な法律で捕まる人が出たり
ただ事故が起きない事を祈るのみ。