KGYの拡げたミャンマーネットワークから企画・提供。
絶賛! ミャンマー語勉強中の日本人による
ミャンマー新聞翻訳、不定期掲載シリーズ、第22弾。
【ミャンマーニュース#022】マグェー管区で口蹄疫が発生、行政の対応遅く感染が拡大
2月末にマグェー管区アウンラン郡区で
口蹄疫が発生して以降、行政側の対応が遅いため
100頭以上の牛に感染が広がっている。
同郡区チャウッカラ村のダーウェイ村長は
「消毒、牛の治療、予防ワクチンを打つために
来てくれる人はいない。
それぞれの村ごとに、住民からお金を集めて
遠くから専門家を呼んでいる。
予防ワクチンは1本1500チャットで、
1頭あたり2本打たなければならない」
と話した。
一部の村ではお金を捻出することができないため、
地域の伝統薬を与えているという。
口蹄疫に感染した牛は、ひづめや舌にできた
水泡が破裂して傷口となったり、食欲不振や
多量のよだれなどといった症状が現れる。
死亡するケースは少ないが、体力がなくなるため
農業で使用することは難しくなる。
(3月13日発行 7Day Daily)
「牛」の役割、行政の対応
ミャンマーでは
牛が農業の担い手となっている。
そんな中で牛が弱ってしまうのは
農業で生計を立てる住民にとっては
大打撃である。
牛の代わりに自分が力を掛けて
動く必要が出てきてしまう。
負担が増し、効率は落ちるだろう。
同じ口蹄疫の問題でいえば
2010年に日本でも発生した事が
記憶に新しいかと。
Wikipediaによれば
畜産関連の損失は1400億円
関連損失 950億円
との事である。
これは「牛が食肉用」の計算かと。
ではミャンマーはどうであろうか?
規模はとても敵わないだろう。
●●億 という規模ではないかも。
しかし個々の農家が苦しむ事や
牛が苦しんでいるのは同じ事。
ミャンマーならではの事情としては
牛は、食肉用ではなく
農業用の牛である、という点。
牛を田んぼに引き連れ
田んぼを耕すのに牛が活躍している。
それがミャンマーの現状である。
また専門家不在により
対応ができないため、各集落で
独自に対応をしている、という。
そして地区によっては伝統薬。
日本との違いが見て取れる。
宮崎のケースでも
口蹄疫問題が拡大した原因は
行政側の対応遅れだったようだ。
が、これはミャンマーも同じ。
特に、今のミャンマーは
政治関係がガッチャガチャと
うるさい時期である。
政権交代による動きが激しく
大統領選が終わり
この後は閣僚人事。
そちらに目がいって
対応どころじゃないのかも。
なーんて事も思ってしまう。
なんにせよ、少しでも早く
問題が解決され、
これ以上の広がりがないように
対応が行われ、
農業で生計を立てる方々が
悲惨な想いをしないように
願うばかりである。
昨年度は洪水により
農業は痛手を負っている。
今年は
口蹄疫により、牛不在。
そして、、、
とならないように願う。