KGYのミャンマー現地人脈を活用した
ミャンマー語勉強中の、とある日本人による
ミャンマー新聞翻訳、不定期掲載シリーズ、第17弾。
【ミャンマーニュース#017】マンダレーの路上で物乞いをしていた9人に15日間の禁錮刑
2月23日、マンダレー市内の大通りで
物乞いをしていた9人が逮捕された。
郡区裁判所は9人に対し、
15日間の禁錮刑を言い渡した。
9人は、警察法第40条違反で逮捕された。
同法では違反者に対し、
50チャットの罰金、または1ヶ月以下の罰金
またはその両方を科すと定められている。
9人はいずれも成人した若者で、
健康面にも問題はなく、
生計を立てるために何らかの仕事ができる状態。
そのような若者らが物乞いをする姿は街の景観を壊し、
外国人観光客に悪い印象を与えていた。
同裁判所の報道担当者は
「罰金を科すことも可能だったが、
金額が少なすぎることもあり、
また繰り返す確率がとても高い。
きちんと理解させるために
禁錮刑に決定された」と説明した。
(2月26日/The Voice)
現地の相場観を掴むべし。
50チャットの罰金て。
50チャットって、5円です。
一方 禁固刑は最大1ヵ月です。
このバランスってどやねん。
むしろ50チャットとか、、
100チャット以下の紙幣が
既に流通してないミャンマーで
払うのすら難しいわ。
100チャットもらって飴ちゃんで返すんかな?笑
ってくらいです。
※よくスーパーであるスタイル。
お釣りの少額紙幣がないので代わりにあめ玉とか
ティッシュをくれて100チャット以下の代わりの
役割を果たしてくれています。笑
なんかこういう古い制度がそのままってのは
あちらこちらにあるんでしょうけれど
それにしても、ちょっとさすがにすぐにでも
修正した方がいいんちゃう?
っていう金額です。
50チャットて。
そんなん貰ってもなんもできへん。
払う側も物乞いしてたら、稼げるやろし
50チャットくらい支払っても
なんの痛みもない。笑
さすがにそれは意味がない。
ってことで今回のケースでは
禁固刑 との事ですが、
ミャンマーの拘置所での15日は
それはそれはきつそうですね。
ご飯とか施設とか
絶対 あかんやろ、これ。。。
ってレベルな気がします。
禁固刑と罰金の差が
別の意味でも、でか過ぎるのではないか?
と、私KGYは思ってしまいます。
日本の拘置所(っていっても実際は知りませんが)
とは全くもってレベルが違うかと。
市民権とか人権とかあるんだろうか?
って扱いを受けそうな、そんな気がします。
(日本・ミャンマーとも実態はわかりませんが。)
その点でいっても
罰金と禁固刑の差の大きさが
想像できますでしょうか?
いやー恐ろしい。
それにしても、健康な9人が物乞いって
なんとも変な国ですね。
そっちの方が稼げてしまう、と
そういうことなんでしょう、きっと。
外国人の金銭感覚とミャンマー人の金銭感覚が
大きく異なる事の証左でもあるでしょう。
外国人である日本の皆様、
ミャンマーに限らず、海外に行って
「日本だったら安いから」という感覚で
お金を使う事もあると思います。
(私も当然、あります。)
が、その時に、
現地の相場からして
本当にそういうもんだろうか?
という疑問を一度持ってみてください。
できれば、事前に相場をネットで調べてから
現地に渡航する、とかしてください。
そうしないと、現地に変な歪みが生まれます。
現地で生活する日本人がムダにぼったくられたり
という二次被害(?)に繋がる事もあります。
少しだけでいいんで、日本の感覚を捨てて
現地の感覚を持とうとしてみる。
ということにご協力頂ければ幸いです。
それが現地を理解する事にも繋がり、
ビジネスでの感覚理解や顧客心理の理解にも
つながり、結果的には自分のためにもなる。
と、私は思っております。
現地で成功している方について、以前に
記事で書いた事があるのですが、
今、この流れで思いついたのは
成功している人は現地の相場観を
色んなカタチで探っているため、
全般だったり特定分野だったりで
やけに相場観に詳しい。
というのがある気がします。
仕事のために調べたから、という方もいれば
興味があって聞いていて詳しくなった、
という方もいます。
が、そういう現地事情に詳しい人が
成功している人のような気がします。
鳴り物入りでやってきて
日本の感覚でやってる人はだいたいダメ。
成功するためにも、その意識は大切かと。
50チャットはさすがに
ミャンマーでもあれですけど
1000チャット(=約100円)の意味は
大きく異なります。
そうした感覚を磨く事は、
ビジネスセンスを磨く事。
ぜひ現地の相場観、意識してみてください。