KGYのミャンマー現地人脈を活用した
ミャンマー語勉強中の、とある日本人による
ミャンマー新聞翻訳、不定期掲載シリーズ、第16弾。
【ミャンマーニュース#016】3月2日、ヤンゴンにミャンマー最大のプール施設がオープン
3月2日、ヤンゴン市タケタ郡区に
ミャンマー最大のプール施設
「Yangon Waterboom」がオープンする。
造波プール、幼児向けプール、
20種類以上のウォータースライダーなどがあり、
長時間いても飽きない。
飲食店も充実している。
入場料は、
平日は大人2万チャット、子ども1万5000チャット。
土日は大人2万5000チャット、子ども2万チャット。
障碍者および妊婦は半額。
営業時間は9時~20時までで、年中無休。
ヤンゴン市在住のモーレーさんは
「1人あたりの入場料は、
一般家庭の1週間分の食費と同じくらい。
最先端の設備でどれだけおもしろかったとしても、
私は行かない。
私の家族全員で行ったら9万チャットもかかる。
そんなムダ遣いをするぐらいなら孤児院に寄付する」
と話した。
入場料の料金設定が上流階級向けであるため、
SNS上でも批判の声のほうが多い。
(2月29日/The Voice)
値決めは経営。
こちら、既にクローズ中との事です。
ローカル男さんのブログ参照
ウォーターレジャーランドがズッコケまくってる件
http://blog.goo.ne.jp/yangonmrkeicy/e/ce43f99bc6bc38740c054f1fddeb9498
ヤンゴンでもドンドンこうした
新しい施設ができてくるでしょう。
今は、レジャーといっても
数えるほどしかありませんが
あっという間にレジャー施設ができるかと。
今回の記事で難しいな、と感じたのは
値段設定の部分。
入場料の設定は、確かに高い。
日本でも、その値段やったら行くだろうか?
っていう値段。入場料 約2,000円。
ちょっとこれはやり過ぎ。
ヤンゴン市内在住のモーレーさんが
どういう人かわからんし、他に何人の取材を
したのかわかりませんが、確かに高い。
でも、これくらい取らないと損益分岐に
至らない、ということなら仕方ない。
(が、それなら出した事がミスかも。)
あとは、ちょっと失礼な表現ですが、
あまり安い額にして
変な層には来て欲しくない。
という想いがあるのかも?
以前、シャン州にある温泉施設で
ローカル向け、外国人向け の
2種類があって、選んで入れるよ。
と、言われて料金は倍だったけど
外国人向けを選びました。
選ぶ前に見ていいよ、って言われて
見たら、安いローカル向けは
きたな過ぎ。
これは入れないわって感じ。
なんか色んなもんが水面に浮いてて
おーう。ってなりました。
まぁこれってよくあること。
値段設定で顧客の層をコントロールする
ってのは意外と効果的なイメージです。
コーヒー店で1杯800円の店に入れば
店内はその金額を払える人しかいないので
静かで、落ち着きがある。
(たまに場違いなのもいますが、、、)
逆に100円の店に行けば(例えばマック)
店内はそれなりの雰囲気になります。
落ち着いた人もいれば、騒ぐ人もいる。
値段をコントロールすることで
施設の質もコントロールできる。
そういう側面はあるかと思います。
でも、それで人が来なかったら
なんともならないし、
そもそも経営が成り立たない。
「値決めは経営」
と稲盛和夫氏が言ってますが
まさにその通りだな、と思います。
ミャンマーは、現在 経済成長真っ只中で
貧富の差の乖離が激しくなっており
これまでに既得権益で儲けまくった人
今の外資企業進出の波に乗って儲けてる人
サラリーマンとしてそれなりの高給の人
みたいに色んなタイプのお金持ちがいます。
一方で、高校の学費も出せない家もあるし
(高校の年間の学費 500円とか)
親も同意の下、身体を売って稼ぐ人もいたり
月4,000円で住み込みで働く人もいたりします。
日本でも格差は大きいですが、
ミャンマーは「下のゾーン」が多い。
これが大きな課題かと。
そんな中でレジャー施設。
入場料2,000円!
は、ちょっとやり過ぎ感も。
プールなのに水が汚くて
3日目でクローズという事らしいですが
そんだけお金取るんならしっかりせぇや。
と、言いたくなります。。。
値決めは経営
ヤンゴンでの値決めはなかなか難しい!
ターゲットを明確にして
しっかりとマーケティングしてから
動いた方がいいかと思います。
日本の感覚や、他のアジアの国の感覚で
エイヤとやるには、リスクが高過ぎるかと。
業界によっては、
きっちりリサーチできる会社も知ってますので
お問い合わせくださいませ。
それにしても、典型的な失敗例 とならないよう
プールが運営を見直すことを願います。