KGYのミャンマー現地人脈を活用した
ミャンマー語勉強中の、とある日本人による
ミャンマー新聞翻訳、不定期掲載シリーズ、第15弾。
【ミャンマーニュース#015】若者の精神病患者が急増
ミャンマーでは、
うつ病などの精神病にかかっている
18~29歳の若者の数が、
60歳以上のお年寄りの約3倍にのぼっている。
精神科医のニャンウィンチョー氏は
「男性よりも女性のほうが3倍ほど多い。
若者の精神病患者が増えているのは、
生活スタイルが昔と比べて
大きく変化していることが
大きな理由だと思う」と推測する。
精神病予防のため、
生活環境・生活リズムの改善、
栄養バランスのとれた食事、
定期的な運動を心がけることが大切。
また、精神的苦痛を和らげ、
心を落ち着かせることができる
瞑想も効果的であると、精神科医らは
患者にアドバイスしているという。
WHOの発表によると、
世界には約3億5000万人の
精神病患者がいるという。
ミャンマーでは、
1000人あたり57人が精神病にかかっている
とされている。
うつ病、精神分裂症などが多い。
ヤンゴン精神科病院では、
2014年から外来患者・入院患者合わせて
1万3,833人が治療を受けた。
(1月11日 7Day Daily)
この患者数は多いのか?
ハッキリ言って、基準がわからない。
1,000人に57人って多いの?少ないの?
と、一応 日本のデータを調べてみた。
日本では1,000人当り25人というから
ヤンゴンの人数は倍以上なので
相当な数値であるように感じる。
(参考HPは こちら)
本当なのだろうか?
そもそも基準ってどうなってるんだろ?
なーんて疑問は隠せない。
なんといってもヤンゴンのデータだ。
が、それを言い出すとキリがないので
その前提が揃ってるとして
話を進めていこうと思う。
ストレスの原因を考えてみる
若者の精神病が相当に多い。
なぜそんなことが起こるのだろう?
ちょっと考察してみる。
いきなりの環境変化についていけず
なんていうことなのだろうか?
1、コミュニケーションの変化?
これまでは目の前が全てだった。
友達といたら目の前の友達と会話を交わす。
が、今は急速にインターネットが普及。
ヤンゴンでも若者が携帯を前にし
友達同士でいても携帯に目を落としている。
そんな光景をよく見掛ける。
日本の電車の中でよくある光景だ。
もし今
電車の中でこれを読んでいる人は
一度、目をあげて車内を見渡してください。
周りの人の携帯を見ている率の高さ。
みんなが一様に、スマホの画面を
覗き込んでいる。
さらにいえば、
日本・タイでは
iPhone率が異常に高い。
という点も見てみて欲しい。
ちょっと気持ち悪ささえ感じます。
(とはいえ、自分もやりますが、、)
これが原因のひとつではないか?
とも思ったりする。
コミュニケーションが欠け、
ストレスを内に溜め込むようになった。
そんな要素があるのではないだろうか?
なんて事を思う。
もう少し別の角度から考えてみる
2、言葉を知ってしまった故に?
もっと根本的にいえば
これまで
「精神病」という言葉はなかった。
いや、あったがあまり知られてなかった。
それがこの数年の間に
色んな制度が整ったり
病院が整ったりする中で
「精神病かも?」
「鬱かも?」
なんてことを考えるようになり
引き寄せられるようにして
そちらの世界に行ってしまう。
この線も強いように思う。
「肩こり」という言葉を知らなければ
肩こりにならない。
なんて話を耳にした事がある。
どこまで信憑性があるかはわからない。
でもこれはありえそうな話だ。
だって、世界は言葉は創られてるわけで
その言葉が存在しなければ
その世界は存在しないわけだ。
ということは
肩こりという言葉がなければ
肩こりという世界はない。
ということになるだろう。
精神病・鬱 という言葉がなければ
精神病・鬱 という世界もない。
はずである。
そう考えてみると
精神病患者の増加っていうのは
情報化社会の弊害であるようにも思う。
3、ストレスと付き合えなくなってきた。
そういう話もあるだろう。
新たな種類のストレスへの
対処法がわからない。
ということなのかもしれない。
ミャンマーの場合は親が強い。
親のいうことは絶対、というくらい。
その一方で今の世の中は
自分で決断していく場面も求められる。
その葛藤でストレスが生まれている。
そんなことなのかもしれない。
会社で働く人が増えた。
これも1つの要因かもしれない。
これまでになかったストレスだ。
外資系企業とかであれば
期待値が高く、給料も高い分
余計にストレスは高いだろう。
(傍から見てると)
格好良く働いている友人がいて
一方で自分は報われない。
そんなギャップに苦しむ、という
そんなストレスもあるかもしれない。
どんな要因なのかは定かではない。
しかし、事実として
これからを担う若者のうちの
少なくない数の人が
ストレスに悩まされている。
この事実はヤンゴンだけではなく
世界中で起きていることかもしれない。
ストレスを癒す。
ここに需要があるのは間違いなさそうだ。
やっぱり瞑想かな。
それとも、トークセンかな。笑