KGYのミャンマー現地人脈を活用した
ミャンマー語勉強中の、とある日本人による
ミャンマー新聞翻訳、不定期掲載シリーズ、第14弾。
【ミャンマーニュース#014】ヤンゴン環状線、エアコン列車の運賃値下げにより乗客が倍以上に増加
ヤンゴン環状線のエアコン付き列車の運賃が
昨年12月21日に値下げされて以降、
乗客が倍以上に増えていることが
ミャンマー国鉄により明らかになった。
値下げの理由は、エアコンが効かなくなったため。
暑いので運行中は窓を開けていて、
エアコンが付いていない列車と変わらなかった。
300チャットから200チャットに値下げされて以降、
1日 3万人だった乗客数は 7万5000人にまで大幅に増えている。
エアコン付き列車は2013年に運行開始。
当初の運賃は400チャットだったが、
より多くの人々が利用しやすくなるよう
300チャットに値下げされていた。
近頃はヤンゴン市内の渋滞が激しいため、
列車で通勤・通学する人が増えている。
(1月11日 7Day Daily)
倍増の要因を改めて考えてみる。
エアコン付き列車が
エアコンが効かなくなったことを理由に値下げ。
バスと同料金(200チャット)になったため
電車に乗る人が増えた。
人数にして
1日当たりの乗車人数は
3万人 から 7.5万人に。
(つまり2.5倍!)
要因はなんだろう?
渋滞?
確かに、ヤンゴン市内の渋滞は酷い。
そしてバスの中の環境も酷い。
押し合いへし合いだし、
バス自体もお世辞にもキレイとは言えない。
それよりは電車の方がいい。
その気持ちはわからんでもない。
渋滞がない、というのは相当に大きいだろう。
かなり列車はゆっくり走るのだが
それでも時間通りには到着するだろう。
バスというか、最近の道路の
渋滞状況はあまりにも酷い。
そう思えば、
バスよりも列車の方が快適かもしれない。
また今は、少し涼しい時期であり、
エアコンがなくても当然、快適である。
バスだと、
バス停に止まったまましばらく動かない
なんて事もよくある。
何の休憩?
って言いたくなるような、長い停車とか。
今日もバスに飛び乗ったが
5分は動き出さなかった。。
時間に余裕を持って動いていてよかった。
つくづく感じた。
バスはそういう気まぐれなところがある。
が、電車はきっと一定のペースで走る。
かなりのんびりのペースだが、
渋滞なく、(たぶん)遅延なく動く。
バンコクやマレーシア、日本のように
電車が整備されれば、と
思わずにはいられない。
まぁ数年先の話だが、、
忘れちゃいけない事実。20円で4.5万人/日 が動く市場。
どんな人が、新たに電車に乗るようになったのか?
ここはわからない。
・お金を節約したい人?
・渋滞を避けたい人?
・駅から近い人?
それはそれとして
私が驚いたのは、もう少し違う視点だ。
誤解を恐れずにいってしまえば
利用者が倍増した理由(の1つ)は
「たった100チャットの値下げ」
なのである。
日本円にすれば 約10円。往復 20円。
1ヵ月間 毎日 乗ったとして600円
(※20円×30日)
この金額のために動く人が
裕福であると言われるヤンゴン市内の
ヤンゴン環状線に乗れる範囲だけで
毎日 4.5万人。
この事実に驚いたのだ。
別にけなすわけでもないし
バカにしたいわけではない。
「たったの」なんていう表現は
失礼なのはわかっている。
ただ純粋に驚いたのである。
誤解を恐れずにいえば、
往復 で たったの20円である。
ヤンゴンで暮らす上で
この事実って忘れちゃいかんな
と、改めて感じた次第である。
タクシーでのちょっとした交渉での
50円とか100円。
お店で渡すチップ。
色んな事を考えずにはいられない。
本当に変な意味じゃなく純粋に。
ひょっとしたら
「ただ渋滞がイヤだから」
という理由がほとんどかもしれない。
渋滞がイヤだな、と思ってたところに
丁度 いい知らせがあったから切り替えた。
というのが多いのかもしれない。
「好きな●●ちゃんが乗ってるから」
という理由かもしれない。
が、1日往復 20円の値下げで
4.5万人の人が動く市場がある。
これが今のミャンマーだ
ということ。
これを忘れちゃいかんな、と。
それなのに、ある筋の情報によれば
あっち系のお店は
「競合店が火事の影響で店を閉めてるから」と
強気で相場が2,000円ほど上がってるとか。
外国人向けとかお金持ち向けは
全然違う理論で動いてるんだろうな。
んーミャンマー 本当 わからんことだらけ。苦笑