KGYのミャンマー現地人脈を活用した
ミャンマー語勉強中の、とある日本人による
ミャンマー新聞翻訳、不定期掲載シリーズ、第13弾。
【ミャンマーニュース#013】総選挙で元政治犯115人が当選
11月に行われた総選挙で当選した議員のうち
115人が、刑務所に収容された経験を持つ
元政治犯であることが元政治犯協会(FPPS)
により明らかになった。
FPPSのトゥンチー代表は
「115人のほとんどがNLDから立候補した。
この結果を心から誇りに思う。
現政権において、
元政治犯の議員らに対する風当たりは厳しい。
しかしNLD政権になればそれは解消されるだろう。
なぜなら、NLDトップである
アウンサンスーチー氏自身が元政治犯であるからだ。
元政治犯の議員らにとって、
より活動しやすい環境になると期待できる。
また、いまだに収容されている政治犯の解放や
刑事施設関連法の改正に関する取り組みも
促進されるだろう」と話した。
ミャンマー全国で、現在も125人の政治犯が
刑務所に収容されている。
また、400人以上が政治的な言動を理由に
裁判にかけられている。
(1月10日発行 The VOICE)
5人に1人が元・政治犯のはみ出す力を持った議会?
今回の改選対象議席数は、498議席。
当選者のうちの115人が 元・政治犯。
つまり 「23%」 が元・政治犯。
5人に1人が元・政治犯。
これって、逆にある意味 異常じゃね?
と、思ってしまうような結果である。
これを受け入れた現政権、やはりすごい。
立候補の時点で弾かなかった、という事だ。
昔のミャンマーの事はわからないが
(おそらく)元・政治犯の多くが
当時の政府に噛み付いた(?)人物。
濡れ衣を着せられ、罪なく捕まった者も
いるかもしれないが、、、
飼いならされてない、とも言えるが
やんちゃ、とも言えるかもしれない。
はみだす力 を持つ人たちだらけなのだろう。
節度なく、反抗して捕まったのか
何の理由もなく捕まったのか
当時の政府がわからないから
実際にどういうものかはわからない。
が、5人に1人が元・政治犯って
いずれにせよ異常な数値な気が。
それだけ 現政権が無茶苦茶に
人を政治犯として逮捕しまくった(?)
とも言えるかもしれない。
それだけ当時の政府は酷かったんだ。
と、多くのミャンマー人は答えるだろう。
元・政治犯が5人に1人を占める新政権。
今後、どのようになっていくのだろうか。
はみ出し者の集まりとなるか?
なのか
正義感の高い人物の集まりとなるか?
いずれにしても、ミャンマーの発展を願う。
本当、ミャンマーの人 いい人が多いんで。
はみだす力 で もって
ミャンマーがいい方向に向かう事を期待する!
「ミャンマーの政治」といえば?
「ミャンマー」「政治」といえば
アウンサンスーチー氏
の名前が多く登場する。
そのNLDが擁立する副大統領候補として
88歳の方だという話も出ている。
民間から選出する、という話もある。
が、大統領要件として
「軍事に精通している」という条件もあり
どうなるのだろうか?
(以前 大統領要件について書いたのはこちら)
過去の流れからいけば、
1月末頃には大統領候補となる
3人の副大統領が出揃う予定。
これから4月に掛けて慌ただしく
ミャンマーの政権交代が動いていくだろう。
また違う角度でミャンマーの政治に
興味がわいた次第である。
「ミャンマー」「政治」と聞いて
5人に1人が元・政治犯 という
なんとも変わったキーワードを知ってれば
あなたもミャンマー政治通かも?!笑