KGYのミャンマー現地人脈を活用した
ミャンマー語勉強中の、とある日本人による
ミャンマー新聞翻訳、不定期掲載シリーズ、第8弾。
【ミャンマーニュース#008】NLDの勝利に貢献したサイカー運転手らとアウンサンスーチー 党首が面会へ
ヤンゴン市内で今月26日、
NLDの総選挙圧勝に貢献した
ヤンゴン管区内のサイカー運転手らと
アウンサンスーチー党首との面会が
行われることが明らかになった。
選挙活動期間中、
多くのサイカー運転手らが好意で
NLDの旗をサイカーに付けたり、
NLDのTシャツを着て仕事をしたりしていた。
アウンサンスーチー党首はこれに深く感謝の意を表し、
記念としてサイカー運転手らにお菓子などを贈ったという。
面会に出席できるのは、
ヤンゴン管区内のすべての郡区から各5人ずつ。
各郡区内にはたくさんのサイカー乗り場があるため、
まずは各乗り場から1人を選出。
そしてその中からくじ引きで5人が選ばれる。
(12月23日発行 7Day)
効果は絶大であった。
確かに、選挙期間前からの
タクシー・サイカーでの NLD 応援ムード
あれには、強烈なものがあった。
そこら中にステッカーやら、旗がなびいていた。
圧倒的に、見かける機会が多かった。
サブリミナル効果 も大きかったのだろう。
あれだけそこら中にいれば、
潜在意識へ刷り込まれ、ほとんどの人が
何気なく無意識に見ただろう。
確かにあの効果は絶大だった。
逆に、与党側の応援は
まったくといっていいほど
見掛けなかった。
そのことに対して、
深く感謝の意を表して
アウンサンスーチー氏との面会。
なんとも粋なはからいである。
こういうの、なんだか好きだな。
しかし、ひとつ引っ掛かた。
ほんまに「好意」なのか?
「好意」で
NLDの旗をサイカーに付けたり、
NLDのTシャツを着て仕事をしたり
という記載があったが、どうだろう?
旗を掲げる事でいくら、とか
もしくは、無料でプレゼント、とか
そんな支援があったんじゃなかろうか。
なーんて思ってみたりもする。
どうなんだろうか?
広義でいえば
「好意」で
あったのは間違いないだろう。
掲げない、という選択肢もあったのだから。
そして、絶大な効果があったのもわかる。
では、本当に
「好意」なのか「選挙活動の一貫」なのか
さぁどっちなんだろうなぁ。
そんなにみんながみんな
自分のお金で、Tシャツ買ったり
旗を買ったり、ステッカー買ったり
なんてするほどじゃないと思うんだけどな。
そこまで裕福でもないだろうし。
昔、川向こうのサイカー運転手に聞いたら
月1万円くらいで、サイカーを借りている。
1日 500円くらい稼げれば
月 20日働けば、トントン。
それ以上働いたり、うまく稼げれば
それが利益となってくる、と。
そんな話であった。
NLDのTシャツ 1枚 300円くらいだったかと。
そうなると、たぶん 「好意」だけではないかと。
NLDの党員や関係者がTシャツを配ったり
旗を配ったりしたんじゃないだろうか。
ひょっとしたら一緒にお金も渡してるかも?
そう捉えてみると
ある意味で、賄賂のように見えなくもない。
サイカーの運転手に聞いてみたいなぁ。