新たな試みとして、ミャンマー語を勉強する人による
ミャンマーの新聞の翻訳を定期掲載(?)していきます。
その第1弾ということで。
【ミャンマーニュース#001】東南アジア諸国でミャンマー人労働者の需要が高まる一方、就労希望者は減少
タイやマレーシアなどの東南アジア諸国で
ミャンマー人労働者の需要が増加を続けている。
一方で就労希望者はゆるやかに減少しており、
現在は需要が供給を上回っている形だ。
海外職業紹介エージェンシーの責任者は
「海外、特に東南アジアからのミャンマー人労働者の
募集は以前よりもかなり増えた。
これまでのように多くの就労希望者が順番待ちを
しなければならない状況ではなくなった」と話す。
現在は、さらに待遇の良いアジア先進国での
就労を希望する人が増えており、
東南アジア諸国ではミャンマー人労働者の
確保が難しくなりつつある。
また、ミャンマー国内で建設業の賃金が
上昇していることも拍車をかけている。
近頃は日本、韓国、中東諸国が就労先として人気だが、
それらの国々は外国人労働者の受け入れに関する
基準や審査が厳しいため、希望者全員が就労できるわけではなく、
就労許可を取得できるまでにもかなりの時間を要する。
今年に入り、約7,000人が海外で新たに就労したと
労働管理局が発表している。
(11月23日分 7Day Daily)
というニュース。
日本行きは「人気」ではなく、選択肢のひとつでしかない。
当記事から、私が思うこと。
ミャンマー人 労働者の人気は高い。
そんな噂を耳にすることはある。
他の国から来た方や、他の国で働いている方と
話をすることがある。そんな方が口々に話す。
「ミャンマー人は真面目。」
例えば、家政婦としてシンガポールにて。
これも人気のようだ。真面目に働くようだ。
ITエンジニアなんかもそうだ。
「他の国の人よりも真面目に働く。」
なんて話を耳にしたのは一度ではない。
タイでは
「熟練工がミャンマー人になりつつある。」
といった話も耳にしたことがある。
タイ人は、仕事をコロコロ変える。
しかし、ミャンマー人は一箇所で長く働く。
結果的に、経験を積んでいくのはミャンマー人。
工場に欠かせない 熟練工ポジションを
ミャンマー人が担っている。
そんな状況になりつつあるのだとか。
今、この瞬間は ミャンマーの方が
給料が低いから海外に出ている。
しかし、数年もすれば、グローバル化に伴い、
給料はフラット化していくだろう。
そうなれば、ミャンマー人も外には出なくなる。
もっといえば、海外からミャンマー人が戻ってくる。
そうなったら、ミャンマーは一気に加速するかも。
そんな可能性も秘めている。
なーんてことを感じた次第。
今のうちに、ミャンマー人スタッフを海外で教育し
将来に備えていく、そんな動きもある。
安い労働力、と考えているだけだと
正直、無理ゲーに近いものがある。
給料の高い日本に呼ぶんだから、みんな来るだろう。
そう考えている企業も多いかもしれない。
しかし、ミャンマー人にとっても
「日本は選択肢のひとつ」でしかない。
日本で技能実習生だと、あれこれと
中間手数料が抜かれて、手元に7万円。
そして、3年しかいられない。
(5年になる、とは言われてるが)
で、日本語も勉強が必要となる。
そして帰国するにも遠いし、高い。
手数料もそれなりに高い。30万円とか。
それが他の国だと
手数料はもっと低く、何年でもいられる。
そして少しは慣れてる英語で対応可能。
シンガポールとかだと、かなり近い。
そうなれば、どちらを選ぶだろうか?
当然、日本への憧れの強い人も多い。
そういう人には、日本が選ばれるだろう。
しかし、日本という選択肢一本ではなく
「日本は選択肢のひとつ」でしかない。
この事実をしっかり見据えないといけない。