あの時の、あの出来事が自分を180度変えた。
という話を耳にした事がある方も多いと思う。
よく「本」なんかにも書かれているし
色んな場面で耳にすることがある。
あの時の、あの決断
あの時のあの決断がなければ、今頃は、、、とか。
そんな具合のやつも、その一部だろう。
九死に一生を得る
的なのもそんなもののひとつかもしれない。
あの時に、生かされたからこそ
この生かされた命を、、、とか
そんな具合である。
実際に自分の人生を振り返ってみると
そんな経験のある人も多いかもしれない。
一度、振り返って見て欲しい
どの出来事が自分の人生に影響を与えたか?
きっとみんな見つかるはずである。
「原体験」だとかいう言われ方をすることもある。
しかし、よく考えてみて欲しい。
本当にそれは事実なのか、と。
180度人生が変わる
なんてことがあるのか?と。
出来事 は きっかけ
私は、出来事は「きっかけ」に過ぎず
それを生かすも殺すも
その人次第、と思っている。
九死に一生を得る経験をした人が
生かされた命だから思い切ってやろう!
と、吹っ切れたように
とんでもない成果を得る。
そんな人もいる。
一方で、そうした経験をしても
元の生活に戻っていって
何も変わらない人もいる。
だから、出来事はきっかけにしか過ぎない。
それが私が思っていること。
しかし、時にはその「きっかけ」が大きな大きな
重い意味を持つ「きっかけ」となっていることもある。
船の舵取りの「たった一度」
「きっかけ」を少し別の視点で考えてみる。
以前、鮒谷さんが言っていた言葉が
非常にしっくりくるので紹介したい。
「船の舵」という話だ。
(参加したセミナーのフォローアップ時の話)
皆さんがセミナーに参加して、
変わった変わった、と思っているかもしれない。
力んで、変わらなければ! と思っているかもしれない。
しかし、セミナー参加なんてのは
船の舵取りでいえば
「たった1度」舵を切ったようなもの。
「たった1度」
であるから、
きっとその瞬間、その場では気付かない。
というか、気付けない。
しかし、あとから振り返ってみると
とんでもなく大きな1度であったりする。
ほんのちょっとの「きっかけ」が
人生を大きく変えることがある。
最近、かかわったイベントが
そうした「きっかけ」のひとつ
であるように感じている。
ひょっとしたら
人生観が変わることを期待していた人も
多いのかもしれない。
しかし、180度変わることはない。
おそらく船の舵の1度に過ぎない。
それでいいのだと思う。
時が経つにつれて
1度のインパクトは大きくなる。
将来、振り返った時に
「あの時の、あの出来事が」
となるのかもしれないし
何も関係ないかもしれない。
出来事ってのはそんなものだと思う。
出来事は「きっかけ」に過ぎない。
しかし、その「きっかけ」が
船の舵取りの1度となり
将来に大きな影響を及ぼす可能性がある。
焦らず、船の舵取りの1度だと考えてみると、
また違う世界が見えてくるのではないだろうか。
そんなことを思い出したのでシェアをば。