前回からの続き。
いくつになっても挑戦はできる。リスクを取り、自分の意志で決め、挑戦していく。
モーラミャインの旅2日目。
この日は朝日を見にパゴダと
町中を散策。
偶然、事故を目撃してしまい感じた。
「事故は誰も幸せにしない。」
との事実。
朝日を見に
朝5時過ぎに目覚ましが鳴る。
目を覚ます。が、また眠る。
そして
それを数度繰り返し、なんとか身体を起こす。
朝日を見に行くんだ。
朝日は6時38分。
家を6時17分に出発。
バイクで10分弱の場所に目的地はある。
丘の上にあるパゴダだ。
バイクで走っていくと、すぐに見つかった。
そして、焦りつつ登る。
外は既にかなり明るい。
しかし、まだ朝日は昇ってないようだ。
そして朝日を待ちつつパゴダをぐるっと巡る。
すると、すぐに朝日が昇ってきた。
赤く美しく輝く朝日。
かれこれ15分ほどのんびりした後
パゴダを離れる。
8時半にはバイクを返す必要がある。
よって、街の散策に出掛ける。
戻ろうと思ったら迷った。
そして、グルグルと巡っていたら
バスターミナルに到着。
バスターミナルにて
ダウェイ行きのバスについて尋ねる。
タニンダーリ管区の都心へ行こうと。
夜7時半にバスがある、との情報。
これはありがたい。
6時半しかない、と聞いていたが
このプラス1時間は効いてくる。
その場では即決せず。
ただ情報をゲットした。
その後、さらに街をぐるっと迷い
時間ギリギリにバイクを返却。
部屋に戻り、ブログを書いたり、読書をしたり。
まったりとした時間を過ごす。
12時にチェックアウト。
改めてフロントでバスの予約をお願いすると
6時半しかない、と言い張る。
諦めて6時半のバスをお願いする。
ところがプラスの情報が!
「4時からクルージングできる。無料で。」
そんな嬉しい情報をゲット!
バス間に合う?と聞くと
「なんとかなる。」
と力強い回答を得る。
そうしてバスの予約と4時からのクルージングの予約が入る。
船の旅は、風を強く感じられるから好きだ。
モーラミャイン散策
13時半過ぎにホテルを離れ、ぐるっと歩く。
市役所の建物を観て、モン州の文化博物館を見学。
入場料は5000KS。
ミャンマー語できるから無料に
と交渉したがここは無理だった。
博物館ではかなりじっくりと展示物を見た。
モン州に関係あるものから、関係なさそうなものまで
あれこれと飾られていた。
モン州では、塩をつくっていたり
パイプをつくっていたりするらしい。
誰も入場者はおらず、のんびりと見学した。
その後、博物館を離れて、外を歩き
Prison(刑務所)との表記のある場所に歩く。
外は灼熱だが、影の下は涼しい。
ところどころに木が多くて涼しいのはありがたい。
途中、ミシンを修理しているお店を発見。
起用にドライバーを使い、微調整して足踏みミシンを直していた。
ベテランっぽいおじさんと見習いっぽい若者3人。
時間もいい頃合いになってきたのでホテルに歩く。
暑いなー。失敗したなー。
と、思いながら歩いていると
ガシャン!
と、突然大きな音が聞こえ
バイクが倒れ、
子供が投げ出され、
その直後、母親と見られる女性が発した
キャーキャーキャー
という悲鳴のような叫び声が聞こえた。
事故は誰も幸せにしない
パッと目をやると
車とバイクが衝突。
バイクが横たわっていた。
どうやらバイクは
バイタクの運転手が運転していた様子。
周囲の人が続々と押し寄せる。
誰かが放り出された男の子を抱きかかえ、
安全な場所へ避難させる。
子供は鼻血を流しているが、意識はありそうだ。
ただし、少し打ちどころが悪そうにも見えた。
バイタクの運転手は、
その場にうずくまって動けない様子。
車からは若い女性3人が降りてきて焦っている。
子どもと一緒に乗っていたお母さんが
キャーキャーキャーと叫び
明らかに落ち着きをなくしている。
携帯を取り出し、どこかに電話しようとしている。
本当に多くの人が心配して、集まり出した。
ぶつけた車が動き出すと
逃げるなよ、と言わんばかりにみんなが睨みつけ
数人は走って追い掛けようとしているようにも見えた。
車は、道の真ん中から邪魔にならないよう
道路の端に位置を変えただけだった。
私はその場にいても何もできないので離れた。
どうなったのだろうか。
救急車はあるのだろうか?
緊急治療の体制はあるのだろうか?
警察は駆けつけるのだろうか?
日本での当たり前は
きっと、ここにはない。
思いがけず、遭遇した事故に
なんだか色んな想いが駆け巡った。
一番、強く感じたのは
事故は誰も幸せにしない。
ということ。
事故の加害者も被害者も不幸になる。
そう考えると
事故って本当に起きて欲しくない。
事故は起こして欲しくない。
事故を起こしたくない。
誰も幸せにならないことなど起きなければいいのに。
そう、強く感じた。
みんなが幸せである社会。
言葉でいえば一言で
簡単にいえるが決して簡単ではない。
でも、やっぱりそんな社会がいいな、と
改めて事故を目の前で見て感じた。
誰かの犠牲の上に成り立つ幸せなら
私は欲しくない。
そんなことも感じた。
キレイ事かもしれないけれど
誰かを騙してお金を取る、とか
そういう類いのものをはじめとして
相手がバカである事を祈るビジネスは嫌だ。
それを改めて感じた。
事故は誰も幸せにしない。
であれば、人を幸せにする、何かをこそ
私はやり続けたい。