この週末はこちらの、ある人にとっては良書
ある人にとっては読む価値の薄い本を読みました。
「自分の人生を生きたい」そう思う人には
ぜひとも読んで頂きたいと思います。
現実逃避の旅に出て
のんびーりと時間を過ごしつつ
じっくりと読書を堪能。
ヤンゴンを離れての逃避。
読書の世界での逃避。
二重の逃避はいい感じでした。
アルケミストの世界
この旅の最中に読んだ
「アルケミスト 夢を旅した少年」
これがまた最高にいい感じでした。
あの 「モモ」と並ぶ素敵な本。
モモ好きの方には強くオススメしたいです。
アルケミスト とは 錬金術師の事。
途中で、ようやく繋がりました。
人から
「桂川さん、絶対、好きですよ、アルケミスト」
そう紹介されて
日本からわざわざ持ってきてもらった本。
超ざっくりいえば
旅を愛する羊飼いの少年が
夢を追い求めて旅をするお話。
旅をしたくて羊飼いになった少年が
羊を売り払い、スペインを離れます。
アフリカの地に渡るも
すぐに全財産を奪われてしまいます。
そこでクリスタル売りを手伝い、
クリスタルを磨き、お金を貯めます。
貯めたお金を手に
夢に見たエジプトを目指して
キャラバンと共に砂漠を旅するお話。
砂漠に学び、人に学ぶ
彼の成長物語でありつつも
スピリチュアル本にも見えてくる
人生の真理が書かれた本でした。
何が書かれているのか? 10箇所、ご紹介。
にしても、良書。
夢、人生、運命
そんなキーワードがたくさん登場します。
読みにくい人には読みにくいでしょう。
ぶっちゃけ
煙たく感じる人は多いでしょう。
でも、
ある種の人には興味深い本かと。
「自分の人生を生きたい」
そんな風に思う人には読んで欲しいです。
他人の人生を生きたい人は
読んでも無駄なので読まないでください。
気になった部分を抜き書きしていたら
なんと3ページ丸々埋まりました。笑
本当はもっともっと書きたいですが
全部を書くとさすがに酷いことになるので
あえて 10箇所 に絞って引用。
1
いつも「はい」と「いいえ」で答えられる質問をするようにしなさい。
できれば自分で決めるように努力しなさい。
白と黒、2つの石を渡された少年が王様から言われた言葉。
困ったときには、石で占いなさい、とアドバイスを受けた場面で。
自分で決められない自分に響いた言葉。
そうか「はい」と「いいえ」に絞って決めればいいんだ。
たったそれだけ。シンプル。
2
幸運が自分の側にある時は、それを利用しなくてはいけません。そして、それが私たちを助けてくれるうちに、できるだけのことをしなくてはなりません。
幸運が流れ込んでくる時ってあります。
その時に、一気呵成に畳み掛ける。
これ、本当に大事だと感じています。
時も相手も、いつまでも待っていてくれませんから。
流れや動きを大切にしてる自分の感覚ともマッチ。
流れが来たら乗ってしまえ、というわけです。
そして行けるところまで行ってしまえ、というわけです。
3
しかし、彼は自分の決心に、もはや幸せを感じなかった。おそらく、それは本当の夢ではないからなのだろう。
僕はいつでも戻って羊飼いになることができる、と少年は思った。
自分の決心に、幸せを感じない。
つまりは、違和感を感じたのです、少年は。
私においてもそんな瞬間が
つい1ヶ月ほど前にあったのでグサッと来ました。
後にも繋がりますが、心がちゃんと知っています。
4
後戻りができなければ、前に進むことだけを心配すればいいのです。
ついつい、過去の事を振り返りたくなります。
以前に、私が指摘されたのは
「桂川さんは、今よりちょっと前の過去を生きてる。」
との言葉。ドキッとしました。
常に、あれでよかったのかな?とビビり
ああしておいたら違ったかも?と振り返って
そこにエネルギーを使ってました。
休日、遅めに目覚めたら
ああ、目覚ましを掛けておけばよかった。
とか、そんな事ばかりを考えていました。
さて、これから何しよう! ではなく、
あの時に、ああしておけばよかった、とばかり。
でも、後戻りはできません。
だったらどうするのか?
前に進むことだけを心配すればいい。
人生における真理でもあります。
5
秘密は現在に、ここにある。もしおまえが、現在によく注意していれば、おまえは現在をもっと良くすることができる。そして、おまえが現在を良くしさえすれば、将来起こってくることも良くなるのだ。
未来のことなど忘れてしまいなさい。
今を生きる。 これが大きなキーワード。
そこを語っていながらも、先の事も語ってくれている一文。
現在を良くするには、現在に集中すること。
そうすれば、おのずと将来も良くなる。
その通りだろうな、と。
だからこそ、現在に集中するのが大切。
現在のあらゆる事象に気付くことが大事。
6
学ぶ方法は一つしかない。それは行動を通してだ。
本から学ぶこともあります。
ただそれは知識であり、真の学びとは違うのでしょう。
真理は行動を通して、しか学べません。
自分で試してみて失敗したり成功したり
そうした経験を通してしか学べません。
「行動」を通してしか学べない。
7
お前の心に耳を傾けるのだ、心はすべてを知っている。
心の声を聞く。優しいことではありません。
言うのは簡単ですが、実際にやるのは難しいです。
心はすべてを知っています。
上記にも挙げましたが、決意したつもりが
なかなか動かないのは、心が知っているから
なのかもしれません。
自分の心の声を聞く。大切にしよう。
8
傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。
夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ。
この文の前半部分はちょっと腹落ちしていません。
傷つくのを恐れて前に進まない選択を良くしている自分だから。苦笑
でも、後半は深く納得。
夢を追求している時は、傷つかないのです。
夢を追求する、と、自分が強くなる。
強い自分を保っていられる。
なんだかそんなことも感じました。
9
今の自分より良いものになろうと努力すれば、自分のまわりのすべてのものも良くなる。
自分が良いものになろうと努力をすれば、
確かにまわりも変わっていきます。
これまでと一緒の人も変わっていくこともあれば
付き合う人がガラッと変わることもあります。
どちらかといえば後者が多いかと。
これは間違いない事実。
ただし、あくまでも
自分が良いものになろうと努力すれば、の話です。
随分と深い文が織り込まれています。
最後にこの文にも触れておきます。
10
とにかく、お前は、人生のすべてには代価が必要だということを学ぶことができてよかったではないか。
まだ手に入れていないものをあげると約束して始めたのでは、おまえはそれを手に入れたいとは思わなくなるだろうね。
夢だとか人生だとか運命だとか
いっぱいいっぱい登場してきます。
人の言葉を借りれば、
リスクを取る
という表現になるかもしれません。
人生のすべてには代価が必要
なのです。
これまでと同じ生活で
もし○○が成功したら、ね。
と言っているだけでは
確かに、本気性は薄くなるでしょう。
代価を支払ってはじめて
本気で手に入れたい、と思うものです。
その代価は
お金に限らず
今の職、かもしれないし
人間関係、かもしれません。
言い方を変えれば
今ある安定なのかもしれません。
ただし
何かしらの代価を支払わなければ
夢は手に入らないのです。
借りた本だったのですが
手元に置いておきたい本になりました。
本当に、買おうかしら。
オススメの1冊です。